2003年5月9日 スパイダーソリティア必勝法

サイト開設から2ヶ月弱。
おかげさまで最近ようやくgoogleのクロール君がトップページのみですが拾ってくれ、 googleからお客様がときどきいらっしゃるようになりました。

で、検索ワードのトップは「スパイダーソリティア」。
なので今日はこの「スパイダーソリティア・検索ワードトップ」を記念して? その必勝法を書いてみることにしました。

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スパイダーソリティアには大きく分けて、二つの局面があります。

  1. "cntl + Z"が効くとき
  2. "cntl + Z"が効かないとき

の二つです。この二つの局面を完全に分けて考えること、それが、 スパイダーソリティアでは大切です。
よく、「別のスーツ(マーク)のカードをのせるべきか、のせないべきか」 を尋ねられますが、その答えは、

"cntl + Z"が効くとき
積極的にのせてみる
"cntl + Z"が効かなくなるとき
なるべく避ける

と逆になります。要は、

"cntl + Z"が効く間に試行錯誤を繰り返し
"cntl + Z"が効かなくなるタイミングは、最善手で終わらせる

それがスパイダーソリティア攻略の基本です。
「最善手を積み重ねることによって、一歩一歩勝利に近づいてゆく」 のは、ありとあらゆる頭脳ゲームの基本であり、このゲームも例外ではありません。
ただスパイダー・ソリティアの場合には、試行錯誤期間という、他のゲームにない 要素があります。そこがスパイダーソリティアの醍醐味であり、勝負どころでもあるのです。

では、具体的にご説明いたしましょう。
まず、"cntl + Z"が効くとき―― つまり新しいカードを配ったときと揃った行を終わらせたとき以外―― にやることは二つあります。

  1. なるべく多くのカードを開き、どこにどんなカードが隠れているかを調べること
  2. とれるべき手をもれなく調べ、最善手を捜すこと

いつでも元の状態に戻せる間は、ありとあらゆることをやってみましょう。 コツは、"あまり気の進まない手から先に調べる"ことです。 具体的に言うと、 続き数字が数種類ある場合は、まずは別のスーツをのせてみる ことをお勧めします。

たとえば。
の3と の4が出ていたとします。
当然、4の上に3をのせたくなりますが、ちょっと待って!
他にも3がないかしら?
たとえばの3が。

もしも仮にの3があったら、 まずはの4の上にそれをのせてみましょう。 意外に良い展開が待っているかもしれません。 たとえばの3の下に の4があるかも。 でもって、どこかにの5があれば、 が5、4、3ときれいに揃います。
もしも普通にの3を の4の上にのせることを試みずに 盲目的にの3をのせていたら、見ることのなかった展開です。

もちろん、の5があったとき、 まずはその上にの4ではなく の4を試してみてくださいね。 そっちの方が良い展開になる可能性もありますので。

では、なぜ先に、別のスーツをのせてみる必要があるのでしょうか。
もしかしたら、同じスーツをのせた方がもっと良い展開になるかもしれないのに。

その答えは、人の心理にあります。
どうしてもカードの上には、それと同じスーツを のせたくなるのが人情というものだからです。
の3と の4があったら、 他に別のスーツの3があったって、 どうしたって、の3をのせてみたくなります。 他の手が見えにくく、ちょっとでも良い展開になれば、それで満足しがちです。
けれど、スパイダーソリティアはあんがいそういう人の心の盲点をついてきます。
だから、まずは抵抗感のあることから優先的に試してみるのです。

また、たとえ他がグチャグチャでも、とにかく一行分のカードを別の列にのせてしまい、 とりあえず空きスペースを作るのも有効な手段です。 グチャグチャなところは、 あとで空きスペースを生かしてきれいに整形していけばよいのです。
空きスペースが作れると、手のバリエーションが一気に増えますので、 一時的にグチャグチャになっても、最善手を作りやすくなります。
"cntl + Z"で戻せるうちは、一時的にどんなに手が悪くなってもかまいません。 新しいカードを配るときに、最終的に最善手になっていればよいのです。

一つ気をつけなくてはならないのは、一行掃けるとき。 一行掃けると、新しいカードを配ったとき同様、"cntl + Z"で戻せなくなるので、 一行始末するときには慎重に。 これも、カードが減る!と思うと嬉しくなるのが人情というもの。 つい他の状態を見ることがおろそかになりがちです。 他の状態が最善手になっているかどうか、充分注意しましょう。 できれば、あとの手までをおおよそ考えてから始末することが望ましいですね。

ところで、 「"cntl + Z"が効かないときは、最善手で終わらすこと」と繰り返し書いてきましたが、 では"最善手"とは何でしょう? どういう手が良い手なのでしょう。

これについては、 様々な可能性が広い方が良い手であるとわたしは考えています。 つまり、なるべくカードが動かしやすいこと。
だから、別のスーツがなるべく重なっていない状態が望ましい。別のスーツがのった カードは動かせなくなるからです。
また、キングが一番下にある行が多すぎるのは、良い手ではありません。 キングは一旦下ろしてしまうと、もう動かせなくなりますから。
それから、次にどんなカードが配られても、フレキシブルに対応しやすいように、 適度に様々な数字が出ていること。 あまりに特定の数字ばかり多いと、リスクが大きくなります。

‥こんなところでしょうか。 けっこうスパイダーソリティアは心理ゲームです。 案外、 行き止まりに見える道が、実は出口に通じる道だったりします。
どの程度試行錯誤を重ねればよいかという参考のために書きますが、 わたしが上級編の一ゲームにかける時間は平均約20分、 手数は平均350くらいです。 試行錯誤を繰りかえすと、どうしてもこのくらいの時間と手数がかかってしまいます。 逆にいえば、これくらいの時間と手数をかけないで終わらせられる幸運は、そうそう巡って こないということです。 とにかく時間と手数をかけて、じっくりと取り組むことをお勧めいたします。

では幸運を祈ります!

うさぎの勝率その他は 4月4日 スパイダー・ソリティアのページ参照。

10月4日付記:

Windows Meをお使いの方、 もしスパイダーソリティアのカードを配るのが遅いと感じたら‥、 このページをごらんになった後に、スパイダーソリティアを起動してみてください。 カード配りが高速化するかも〜??(IEで閲覧したときのみかも)
※ パソコンを再起動すると、効果は消えます。