Australia  ハミルトン島とケアンズ

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【 共同運航便 】

総ガラ飛行機

夏休みに先だつこと10日。
一週間ほど子供たちに学校を休ませ、週のど真ん中、水曜の夜便でオーストラリアへ。
学校の勉強よりも家族レジャーを優先させるのが我が家の流儀ではあるけれど、 やっぱり学校の勉強もそれなりに大事。 子ども達が学校から帰宅するのを待って旅行に出発した。

今回の飛行機はJALとカンタスの共同運航便。 最近はツアーでもマイレージが溜められるという触れ込みがあったので、 JALのマイレージクラブに4人分入会しておいた。

ところが、結局マイレージはためられなかった。
窓口に搭乗券を差し出すと、
「これはカンタスの搭乗券なので、お取扱いできません」と言われてしまったのだ。
妙なもので、実際の機体は一つでも、 処理的にはJALとカンタスと別々の飛行機が存在するらしい。 便名もJL767とQF060と二つあり、
「お客様の飛行機はQF060ですので、JALではございません」 という窓口のお姉さんのご指摘に、うさぎたちは目をシロクロ。 よく分からないが、そういうことらしい。

搭乗口にもJALのマイレージバンキングの機械があったので、 一応カンタスの搭乗券を入れてみた。 案の定「この搭乗券はお取扱いできません」というメッセージが出て戻ってきたけれど、 うさぎのほかにも同じことをやっている人が何人もいた。
「何でダメなのかなあ」と言いながら、何度も何度も入れ直している人も。 やっぱり府に落ちないよね、この仕組み。
イリーガルな搭乗券が次から次へと何度も差し込まれたせいか、 しまいに機械は壊れてしまった‥。

◆◆◆

ところで、そのJAL/カンタス共同運航便は、 機材がカンタスなら乗務員もカンタスで、 一体どこがどうJALなんだか分からないシロモノであった。
JALだと思ってこの便を選んだ人にはショックかもしれない。
‥いやいやそれとも、共同運航便というのは マイレージを貯めるためだけに存在するとか。(まさかね)

まあ何であれ、うさぎは嬉しい。
だって、これで飛行機に乗った途端からオーストラリアが始まるもん!

カンタスのジャンボは二機並んでおり、 一つは尻尾だけ赤いカンガルーマークの付いたノーマルな機体で、 もう一つはブルーのゴチャゴチャした総ガラの機体だった。

「どっちに乗るのかなあ」とネネ。
「どっちに乗りたい?」と聞くと、「ガラガラじゃない方」。
「そうかなあ。ガラガラの方が珍しくていいと思うけど」とうさぎ。

結局うさぎたちが乗ったのは、ガラガラの方だった。
ま、どっちでもあんまり関係なかったけど。
乗ってしまうと、機体のガラなんて全然見えなかったから。

でも、アボリジニの言葉で"Nalanji"、 「我らが大地・オーストラリアの夢見」という素敵な名前のついた飛行機に乗ったと思うと、 なんだかちょっとウレシイ。

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