Canada  北米一のゲレンデ・ウィスラー

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【 食洗機 】

暖炉

夕食を食べっぱなしで出掛けてしまったので、街から帰ってきて見ると、台所は汚れた食器でいっぱいだった。 そろそろ皿を洗わなきゃ。でも面倒だな〜、ここの食器って、ウチのと違って一枚一枚が重いし。 割ってしまう心配があるから余計おっくうなんだよねー。

そうだ、食洗機があったんだっけ。 慣れない機械を使うのは、それはそれでまた面倒だったが、洗い物の量が多かったので、 ちょっと使ってみようか、という気になった。

うさぎは食洗機のカゴに食器を並べ、所定の場所に専用の粉洗剤を入れ (量はテキトー)、扉を閉めて、 一つしかないダイヤルをこれまたテキトーに回した。‥だが、一向に動く気配なし。

もう一度中身を検め、しっかりと扉を閉め直して、もう一度、ダイヤルを、回すー!! ‥やってる気配ナシ。

うーむ、ナゼ〜?
スイッチとかダイヤルとかボタンは他にないし、どうやって起動するのー?
‥もしかして、これって、壊れてる?!

うさぎはもう一方の南側の部屋へ行き、食洗機のダイヤルを回してみた。すると――。 ぐおーん、という音が中から聞こえるではないか。やった、動いた〜♪ やっぱりさっきのは壊れていたのね。
「部屋が二つあってよかったね」ときりん。「まあねー」とうさぎ。 別の部屋に汚れた食器を運ぶのは重くて、これも面倒と言えば面倒だったが、まあいいか。 食洗機を初体験できて、よかった、よかった。

食洗機をかけてから、うさぎたちはまた元の北側の部屋に戻ってきた。 くだんのハムを焼いて食べたり、ネネとチャアがチェスで対戦しているのを見物したりして時間を潰し、 一時間ちょっとしてから食洗機の具合を見にいった。 ――なんと、まだやっている。こんなに時間のかかるものだったのね。

扉を開けて中を点検してみると、食器はみなきれいになっていた。 まだちょっと乾いてはいなかったが、もう10時半すぎだ。とっとと食器をしまって、眠りたい。 うさぎは食器を食洗機から取り出し、フキンで拭いて棚にしまってベッドに入った。

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