2年前同様、コンチネンタルの夜便でグアムへ。機体はマクドネルダグラス社のDC10。
	うさぎたちの席は足が伸ばせるスクリーン前の席。
	しかも、機内は満席にも係わらず、その両隣だけがぽっかり空いている。
	「こんな席を取っていただき、ありがとうございます」と誰だか分からぬ人を相手に心の中で手を合わせる。
	この席にはままりんも満足のようだ。
	「ヨーロッパへ行った時の英国航空は、座席が狭くて狭くて参ったわー」とのたまうままりんは、
	どうやら国内線ではエコノミークラスになど乗ったことのない、やんごとなきご身分のようである。
	しかも、自分で航空券を手配したこともないから、そのことに気づいてもおられぬご様子。
	「沖縄へ行った時は、コックピットのすぐ後ろの、すごくゆったりとした椅子でねー」って、
	そりゃひょっとしてファーストクラスだったんじゃないの?!
	 航空会社によって、そんなに座席のピッチが違うとは思えない。
	どっちかって言うとクラスの違いだと思うんですけど、お母様。
	
	8時過ぎに搭乗し、10時頃に機内食が出てきた。ままりんはカレーライスを選択し、うさぎはハンバーグ。
	うさぎがサラダやパンなどサイドメニューだけを平らげ、メインディッシュをそっくりそのまま残していると、
	カレーライスをぺろりと平らげたままりんが言った。
	「あらウサちゃん、どうしてご飯を全然食べないの?」って。
	「どうしてこんなマズイご飯が食べられるの?」ってうさぎの方が聞きたい。
	
	トイレへ立ったついでに、クルーに飛行機の絵ハガキを貰えないか尋ねてみた。
	「あいにく、絵ハガキもトランプも、差し上げられるものは何もないんです」とのこと。
	前回のグアム旅行の時も、絵ハガキを貰えなかった。
	たいていの航空会社は、おみやげをどっちゃり積んでいるのに、ここには絵ハガキ一つないとは、
	これも一つのポリシーだろうか。
	うさぎの航空機の絵ハガキコレクションに、コンチネンタルが欠けているのは残念だが、
	「くれない」ことがこの会社のポリシーなら、
	
「欠けていること自体がコンチネンタルらしさ」
と考えるとしよう。