さあて、いよいよ12時15分、お迎えのバスに乗り、ジャングル・リバークルーズのツアーにしゅっぱぁつ!
	リバークルーズは、きりんご推奨のツアーである。
	「これにしなよ!!  絶対に面白いから」と、まるで見てきたように彼は言ったものだ。
	まあ、分かる気はする。ディズニーランドのジャングル・リバークルーズだって面白いもんね。
	ホンモノの遺跡まで探検するというホンモノのリバークルーズが面白くないはずはない。
	
このツアーはタロフォフォ川の河口までバスで40分、そこから舟に乗って川上りと、 乗り物に乗っている時間が長いので、酔いやすいうさぎはあらかじめ酔い止めを飲んでおいた。 最も心配なのは、各ホテルを回ってお客をピックアップする時。 10以上もあるホテルにいちいち寄って回るなんて、考えただけでも気分が悪くなりそうだ。
だが、ピックアップは案外ラクに済んだ。 リーフホテルでうさぎたちが乗ったあと、バスは2ホテルにしか立ち寄らず、そのあとDFSの駐車場へと向かった。 そこにはもう一台、同じようなバスが停まっており、うさぎたちはそこで別のに乗換えた。 おそらく、出発時間が同じ別のツアーと共同でピックアップを行うのだろう。 そしてこの駐車場で、ツアー毎にお客を振り分け直すのだ。う〜む、これは合理的!
	さて、リバークルーズのバスに乗り換えると、そこからツアーは始まった。
	チャモロ人とおぼしき青年、ジョーさんが右手にハンドル、左手にマイクを握り、
	「てにおは」がちょっと変な日本語で喋りまくる。
	断崖絶壁もある山道を、慣れない日本語で喋りながら運転しているのだと思うと、スリル満点なバスハイクである。
	きっと毎日毎日、決まったセリフを吐きながら、同じ道を運転しているのだろうけれど。