Hawaii  オアフ島ワイキキビーチ

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【 パレードとシェイブアイス 】

パパとママが一緒に目が覚ましたのは朝の9時。ママはハワイに来てから初めてまともに眠った。 そのあとすぐにねねちゃんも起きたので、
「ねねちゃんもやっと時差ぼけが直ったみたいね」と言ったら、
「そうかなあ? ねねは夜中に起きてたみたいだよ」とパパ。なんでも、 朝起きてみたら、パパの腕時計が外れていたのですって。時計が勝手に腕から外れるわけがない。 となると、ねねちゃんの仕業ということになる。 パパもママもぐっすり眠っていて気がつかなかったけれど、どうやらねねちゃん、夜中に一人で起きて、ひと遊びして、 また眠ったらしい。

今日はいよいよハワイで過ごす最後の日。今日の予定はもう決まっている。 今日はカラカウアアベニューでパレードがあるのだ。
今日は年に一度のキング・カメハメハデーなんですって。

10時ごろホテルを出て、カラカウアアベニューを歩いていくと、もう歩道の陣取りが始まっていた。 ワイキキの中心に向かっていくにしたがって、陣取りしている人の数はどんどん増えてきた。 そろそろパレードが来るのかな、と思って、ママたちも陣取りすることにした。なるべく直射日光の当たらない日陰を捜して。

けれどパレードはなかなか来なかった。待てど暮らせど、来ない。 ベビーカーに座ったねねちゃんはいいけれど、立ちんぼのママたちは辛かった。 日陰に陣取ったつもりだったのに、あんまり長く待っていたものだから、日が移って、すっかり日なたになってしまった。 暑くてしょうがないものだから、ロイヤルハワイアンセンターの中にあるアイス屋さんでシェイブアイスを買ってきて、 それをなめなめパレードを待った。

"シェイブアイス"というのは、コーンみたいな形のカップに、ギュッと固めたカキ氷をどっさり積んで、 その上から虹みたいに色とりどりのシロップを掛けたものだ。 3人で食べるのだから、と2つ買ってきたけれど、ものすごく食べでがあって、1つでもよかったと、あとから思った。 時間が経つと、みんなシロップが下のほうに澱んでしまって、上の方は味がなくなってしまう。 小さな入れ物の上にこんもりギッシリとよそってあるから、普通のカキ氷みたいにかき混ぜて食べるということもできない。 見た目はハワイっぽくて素敵だけれど、おいしいんだかなんだか、ママにはさっぱり分からなかった。

ねねちゃんは今日は朝から元気がない。 ベビーカーの中でぐったりしている様子だったから、眠いだけならいいけれど、気分でも悪いんじゃないかと思って、 パパもママも心配した。パレードなんか見るのをやめて、早いとこ部屋に帰った方がいいかも、とさえ思ったくらいだ。

ところが、パレードがついにやってきたその途端、ねねちゃんは急に元気になった。 花やらなにやらで華やかに飾り付けした山車が次から次へとやってくるパレードがすごく楽しかったらしい。
「これな〜に? これな〜に?」を連発して、大喜びしていた。 これな〜に、と聞かれても、ただの飾りとしか答えようはないのだけど。

あんまりねねちゃんがいい顔をしているので、パパとママは山車をバックにしてねねちゃんの写真を撮ろうとした。 でも、これはうまくいかなかった。だって、ねねちゃん、山車から片時も目を離さないんですもん。 山車をバックにして撮ると、ねねちゃんの後姿しか写せないのだった。

ねねちゃんはパレードに全く飽きることなく、いつまでも喜んでいたけれど、パパとママはしばらくすると、 すっかり飽きてしまった。 だって、いくら一つ一つに趣向を凝らしているといっても、どれも似たようなものでしょ、山車って。 あんまり懲りすぎるから、かえってどれも似てしまうのよね。 それで、ねねちゃんには悪いけれど、パレード見物は途中で切り上げることにした。そろそろお昼時で、お腹も空いてきたしね。

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