プールの日陰も無くなってきたので、お土産を探しに行く事にしました。
	「チャアの好きそうなキーホルダーある?」
	「ランカウイって書いてあるのないね。なんか変なのばっかりだし」
	「ここで見つからないと後は帰りの空港しかないね」
	「買えなかったらどうしよう?」
	「じゃ、空港ではきっと時間が無いから、
	パパはネネのマグネット探すから、チャアは自分のキーホルダー探してね」
	「その後、時間があったら友達のお土産とか探す事にしよう」
	「うん」
	「でも、もう少し探してみようか」
	
	「チャア、これどうかな?
	ネネのお土産のマグネットなんだけど」
	「すごくいいね」
	「もう一つあるんだけど、こっちの方がいいよね」
	「うん、断然こっちがいいよ。
	こっちは四角でなんかふつーっぽいじゃん。これは鍵の形だし、きれいだよ」
	「それじゃ、これにしようかな」
	
	「ルームチャージ使えますか?」
	「ルームチャジは20RM以上からです」
	「現金持ってこなかったし、他に買うものなかったら後で来ようか」
	
とりあえずマグネットは後で買う事にして、もう少し見て回る事にしました。
	「パパ、スプーンがあるよ」
	「ほんとだ、綺麗だね。ランカウイって書いてある?」
	「ちっちゃくて見えない」
	「なんか、マレーシアって書いてない? ちょっと見せてもらおうか」
	「すみません、スプーン見せて下さい」
	「どれですか?」
	「その赤いのです」
	
見せてもらったスプーンにはちっちゃくマレーシアって書いてありました。
	「やっぱりマレーシアだね。綺麗だけど、家にあるのと同じみたいだね」
	「すみません、ランカウイって書いてあるのありませんか?」
	「ありません」
	
うっ、なんかそっけない返事だな。 もしかして皆聞いていくのかな?
	「キーホルダーあった?」
	「無い」
	「友達のお土産になりそうなものは?」
	「なんか良く分からなくて」
	「一緒に捜してみようか」
	
色々見たけどあまりたいしたものはありませんでした。
	「パパ、どお?」
	「なんか変だよ」
	
	チャアがおみやげ用のサングラスをかけています。
	名札が鼻のところにきてなんか変。
	チャアはちょっと欲しい様ですが、サングラスを買ってもねえ。
	日本では絶対かけないだろうし。
	
	「そろそろ行こうか」
	「うん、あっちのお店も行ってみよう」
	
もう1軒ちっちゃなお店がありました。 こちらは先ほどのお店とは違って、ちょっと高級なものを売っている様です。
	「パパ、これどお?」
	「ホテルのキーホルダーだね。
	キンピカで綺麗だけど随分渋いね」
	「どおかな?」
	「ちょっと見せて」
	
	商品の上に24Kと書いてあります。
	いくらするんだろうとふと考えてしまいました。
	キーホルダーを裏返すと値段が書いてありました。
	「900RM?」
	いくらになるんだろ?
	900×30=¥27,000
	そりゃ、すごいキーホルダーだ。
	20gくらいあるのかな?
	でも、ツアー料金の半分以上するな、チャアちょっと高すぎるよ・・・って良く見ると
	「9.00RM」
	270円くらいですね。
	
	「じゃ、これにする?」
	「丸と四角があるんだけど、どっちがいいかな?」
	「丸の方がかわいいんじゃない」
	「じゃ、丸いのにする」
	「あ〜、見つかって良かった。買えなかったらどうしようかと思っちゃった」
	
余程心配だったのね。 空港じゃ、時間も無いし買えなかったら大変だから、ここで買えて良かったね。
	さっきは20RMじゃないとルームチャージは使えないって言ってたからここもだめかな?
	って思ったけど、ダメ元で聞いてみました。
	「ルームチャージでもいいですか?」
	「もちろんいいですよ。
	何も問題ありません。
	いつこちらのホテルを発つんですか?」
	「イエスタディ」
	「???」
	「あ、いえ、明日です」
	「分かりました。それでは、こちらにルーム番号とサインをお願いします」
	
	さっきのお店と違って、こちらのお姉さんはとても気持ち良く対応してくれました。
	たった、9RMの買い物でホテルの絵葉書までおまけに付けてくれて。
	なんで、同じホテルなのにこうも差があるのだろうか?
	
	兎に角これで、ネネとチャアのお土産がそろって一安心。
	後はうさぎへのスプーンだけど、
	クアラルンプールじゃ、ランカウイグッズは無いからランカウイ空港が勝負だな。