Thailand  プーケット島ラグナエリア

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【 アジアンビュッフェ 】

フルーツカービング

今夜の夕食は、アジア料理ビュッフェ。 眠っている子供たちをたたき起こして、いざシェラトンの「マーケットプレイス」レストランへ。
今宵の目当てはタイ料理を堪能することである。 昨日は酸っぱいスープに手を焼き、激辛のラーメンにギブ・アップしたが、 本当ならばタイ料理はおいしいはずである。 何しろガイドブックに「一度食べたら病みつきになる」と書かれているくらいなのだから――。

いざレストランに入ろうと思って入口のところに掲示してある価格表を見ると、 ガイドブックにかかれていた金額よりもかなり高かった。一人400バーツのはずが650バーツとはこれ如何に。 今はバーツ安でラッキーと思いきや、なんのことはない、その分価格がアップしているのだった。

このレストランはオープンエアーで、一角に屋根付きの四角いステージがある。 8時からは、ここでタイの古典舞踊も披露されるのだ。 舞踊が始まっていない今も、楽隊がテケテケテン‥という感じの民族音楽を、見慣れぬ楽器で演奏している。 シェラトンの要所にあるこのレストランはホテルの雰囲気を決定する一翼を担っており、 カジュアルでゴージャス、かつエキゾチックでソツがなかった。 屋外だけあって、料理の皿のすぐそばの柱にぺっとりとヤモリが貼りついているのはご愛嬌。

ビュッフェは品数が多く、見ているだけでワクワクした。 更に、目立つところにフルーツカービング (スイカなどの果物を、ナイフで削った超絶技巧の装飾品) がごまんと置いてあり、それが何とも華やかで楽しかった。 氷を彫って作った龍の彫刻も別にあり、こういう装飾品を毎日毎日作り直す手間を考えると、 一人650バーツ(2300円位)の料金も高いとはいえないのであった。

さて。最初にきりんが取ってきたのは炒め物だった。 自分の好きな材料 (野菜) と調味料を選び、コックに目の前で炒めてもらったのだそうだ。
「ちょっとー、これって中華なんじゃないの? 全然タイ料理っぽくないじゃないの」とうさぎは文句を言ったが、 一口食べてみると、すごくおいしい! このおいしさにはうさぎも勝てず、皿が空になると、おかわりまでしに行った。

サラダのコーナーでは、生野菜にかかっているドレッシングがとても美味しかったので、
「タイの味覚が初めて口に合った」と感激していると、
「それはイタリアのソースですよ」とスタッフのおじさんに言われてしまった。

その他に食べたのは、中華麺のはいったスープやシーフードを焼いたもの。 料理の種類はたくさんあったのに、カレー味のチャーハンなど辛そうなものは一切食べず、 ひたすら中華っぽいものばかり食べて帰ってきた。 唯一口にしたタイ料理っぽいアイテムといえば、トーン・ヨーという、 卵を練って作ったねっとりと甘いデザートの類だけ。 結局「タイ料理は口に合いそうにない」ということを確認しに行ったようなものだ。

8時に待望のタイの古典舞踊が始まった。女性が一人で踊るのもあれば、男女で踊るのもある。 長い爪をつけて踊る有名な「爪の踊り」もあった。 ガイドブックには、あの長いツメで喜怒哀楽を表現するのだとあったが、どれが「喜」でどれが「怒」なんだかは、 ちっとも分からなかった。 まあ、とりあえず「タイの古典舞踊にふれる」というノルマを達成できたので、よしとしよう。

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