出しっ放しの贅沢
最近よくお茶を飲みます。 急須や茶筒をキッチンカウンターの上に出しっぱなしにしておくようになってから、 お茶をいれる頻度が格段に増えました。 道具が目に入るから「そうだ、お茶でも」と、すぐ思いつくのです。
前の家ではキッチンカウンターの上に何も置かないようにしていました。 空間的余裕がなかったこともありますが、 それ以前に、モノを出しっぱなしにすることに罪悪感がありました。 なんとなくだらしがない気がしていたのです。
でも今の家に越してきて考えが変わりました。 キッチンは作業場なのだから、雑然としていても良いのではないか。 気に入って揃えた道具を目につかないところにしまってしまうのはもったいない。 せっかくだから眺めて暮らしたらどうかしら、と。
お茶のセットに限らず、うちのキッチンカウンターの上にはいろんなものが並んでいます。 お玉やフライ返し、塩や砂糖、洗い放しの食器類、 早く食べてしまいたいフルーツなどなど‥。
洗いかごには和食器と洋食器が肩を寄せ合い、 流しの左に紅茶の缶あれば、右には緑茶の茶筒あり。 醤油さしの隣にコショウ挽き、 泡だて器と菜箸が仲良く同居。 和洋ごたまぜのキッチンです。
でもそれでいい。 朝は納豆、お昼はパスタ、夜のメインは青椒肉絲というような、 うちのありのままが表れているキッチン風景が、わたしは大好きです。
初稿:2007年3月29日