下の写真を見てください。 うさぎの愛用掃除機、2001年シャープ製EC-AC2、今をときめくサイクロン掃除機です。
これのどこが好きって、ゴミがたまるところが透明なこと! 写真の黄緑色部分が透明になっていて、 ゴミがどれくらい溜まったかが分かる。だから、掃除機をかけるのがすごく楽しい! 宣伝では、ゴミパックを買う必要がなくて経済的だの、 空気がクリーンだのと謳われていて、それも魅力でないこともないけれど、 とにかくずば抜けて最もすばらしいのは「ゴミが見えること」だと思います。
実はこの掃除機、出たばかりの時に買ったので、安い店を探して買ったにもかかわらず、 それでも3万円以上もしたの。普通の掃除機なら1万円程度で買えたのに。 もしもゴミが見えなかったら、たとえ他にどんな素晴らしい長所があったとしても、 2万円余分に出したりはしない。うさぎは「ゴミが見える」ことに2万円出したの。
ところで。
実はこの機種の開発には少なからずうさぎも貢献しています。
‥なんてね。ちょっとウソ。でもちょっとホント。
実は、今を去ること5年ほど前。うさぎはある消費者会議に出席していました。 マーケッターの平林千春氏が主催したその会議に、敏腕主婦として世に名を馳せるうさぎは、 消費者代表として招聘されたのです(これもちょっとウソ(^^;))。
会議に出席していたのは、数名の主婦と、 企業からやってきた20〜30名のマーケティング担当者たち。 花王・東芝・バンダイ・雪印・サントリーなど、 錚錚たる大企業が並んでいましたね。 その中に、シャープの担当者もいました。
その会議の席で、司会の平林氏がうさぎたちに質問しました。
「最近買ってよかったと思うものを教えてください」
うさぎは答えました。
「小林製薬の結露ワイパーです。
これのなにが素晴らしいって、結露の溜まる部分が半透明で、中身が見えるところです。
中身が見える――つまり成果が見えるから、使用するのが楽しい」
うさぎがそういうと、企業の担当者たちが一斉に走らせるエンピツの音が聞こえました。
ああ気持ちがいい。なんだか偉くなったような気分だわ。
調子に乗ったうさぎは、こう続けました。
「掃除機も透明だったらいいのに。そしたらもっと掃除をする気になると思うわ」
会場に笑いの渦が巻き起こりました。平林氏も笑っています。
「ハッハッハッ‥。東芝さん、シャープさん、
どうですか、透明の掃除機を検討してみては」
シャープの担当者は何も答えませんでした。ただ笑っていました。
みな冗談と受け取ったんですね。透明の掃除機だなんて!
先駆者は笑われる――それが歴史の常です。
コペルニクス然り、ガリレオ・ガリレイ然り、そしてうさぎ然り‥。
ところが。その2年ほど後、シャープはホントに透明な掃除機を売り出しました。
EC-AC2の前身、EC-AC1です。
日本企業が世にだした、売れ筋家庭用としては最初の"ゴミの見える掃除機"です(たぶん)。
そして、このEC-AC1、EC-AC2が当ったのを受けて、同業他社も続々と
ゴミの溜まる部分が透明のサイクロン掃除機を発売しはじめました。
サイクロン掃除機を中心に、歴史が回り始めたのです。
‥ねっ?
うさぎって、掃除機の歴史に重要な役割を果したと思わない?
尤も、正直に補足してしまうと、サイクロン方式の掃除機というのは、
ヨーロッパに以前からあって、もともとゴミを溜める部分が透明なんです。
だから、うさぎの一言でこの掃除機が生まれたというほどのことではない。
でも、うさぎの一言が、
サイクロン方式を日本の企業としてはじめて製品化しようとシャープに決心させた
きっかけになった可能性くらいはあると思わない?
でも、だからといって、このシャープの掃除機に、うさぎがすぐ飛びついたと思ったら 大間違い。 このうさぎ様が2万円も余分に出すのにこの程度の理由では、まだまだ弱いのよねー。
それまで使っていた掃除機が壊れたのは、EC-AC1が出た翌年の1月のこと。
EC-AC1が出ていることはすでに知っていましたが、価格が高いのと、
"サイクロン方式"という未知の方式であることが引っかかっていました。
だって、思いもよらない欠点があるかもしれないじゃない?
それに、ぶっちゃけた話、EC-AC1って見た目が好みじゃなかったのよねー。
「なんかエヴァンゲリオンみたい。こんなカッチョワルイ掃除機、うちに置くのやだわ」
って思ったの。
でもだからといって、せっかくのゴミの見える掃除機を置いて、他の掃除機を買う気にも
ならない。それで半年ほど、壊れた掃除機を騙し騙し使っていました。
EC-AC2が出たことを知ったのは、その年の春。
AC2はAC1よりもはるかにうさぎ好みのボディに仕上がっていました。
色がクリアできれいだし、なんとなくスッキリと仕上がっている。
「これなら部屋の隅に立てておいてもいいわ♪」って思いました。
でも、肝心の性能についてはまだよくわからない。
シャープに電話して、「お客様相談係」にあれこれ質問してみたけれど、
やっぱり実際に使っている人の使用感を聞かないとねえ。
――だれか知り合いに買った人いないかしら?
うさぎは、PTAなどに行くと、それとなく話を掃除機に持っていって、 サイクロン掃除機を使っている人を探しました。 そして、ついに見つけました!
それはネネの担任の先生でした。
「シャープのサイクロン? 使ってるわよ〜! けっこういいわよ〜!
ま、ちょっと重い感じがするのが難点といえば難点かな?
でも、ゴミの吸い取りは悪くないし、フィルターが詰まってくると全く作動しなくなる
っていう潔さが好きだわ〜!」と先生。
この先生の談話が、購入の決め手となりましたね。 ついに壊れた掃除機をお払い箱にし、EC-AC2が我が家にやってきたというわけです。
EC-AC2の性能については、もう、100%満足しています。
他の掃除機に比べてゴミがたくさん取れるかどうかは知らない。
でも少なくとも、その日の成果が「見える」んです!
ビックリするほどとれます。
もっとゴミがとれる掃除機があるかもしれない。
でもどんなにとれたとしても、それが分からなくちゃ、張り合いないよね。
そんなわけで、サイクロン掃除機、皆さんにもぜひオススメしたいと思います。
ちなみに、我が家を訪れた人は皆、EC-AC2の働きぶりを見学させられることなっております。
ただ、サイクロンは普通の掃除機に比べて高価です。 だからどなた様にも絶対的にオススメ‥というわけにはいきません。 「わざわざ大枚はたいてゴミなんか見なくたっていいよ」 という人だっているかもしれませんからね。
そこで、大枚をはたいてもサイクロンを買うべきかどうか、判定テストをつくってみました。 ‥おおっ、なんて親切!
サイクロンを買うべきかどうか迷うあなたは以下の診断テストにトライし、
ご自分が"ゴミが見える掃除機向き"かどうかをチェックしてみてください。
それではレッツ・スタート!
さあ、結果はいかがでしたか?
判定結果について、皆と熱く語り合おう!