2003年4月22日 家庭訪問

今日は中学の家庭訪問でした。
ネネの担任の先生は、我が家に一時間滞在してお帰りになりました。

でも。
「いったい一時間も何を話してたの?」と、夜ネネに聞かれてうさぎは困りました。 何‥って、一体何を話していたんだろう??
「うーん、まあ高校受験の話とか‥かな?」
「‥で、先生、なんて言ってた?」とネネ。
「なんて言ってたかと訊かれても‥。 なんていうか、言葉を発していたことだけは確かなんだけど、 何も語ってはいなかったというか」

ネネが笑い出しました。
「分かる! それってすごく分かる〜! 去年部活の顧問だったんだけどさ、
あの先生って、言葉は喋ってるんだけど、結局何も言ってないんだよね〜!」

「例えばさ、こういう感じなんだよね。

"先生、あしたの試合は一年生も参加したほうがいいんでしょうか?"
"そうだねえ、参加したほうがいいでしょうかねえ。‥でも嫌だったら別に来なくても‥"

"じゃあ、行かなくてもいいんですね?"
"いや、まあ、来た方がいいでしょうね"

"ではやはり行った方がいいんですね?"
"べつにどうしてもという訳では‥"

‥結局どっちなんだよ?!って思わない?」とネネ。
うさぎは爆笑しながら、頷きました。「うんうん、思う思う!」
けれどきりんは言いました。「それって結局"自分で考えろ"ってことなんじゃないのか?」

「‥だったらそう言えばいいじゃないの!」
ネネとうさぎが同時に叫びました。

確かにねえ、今日の家庭訪問も、なんていうか、そんな感じだったわ。
なんかいろいろ尋ねてはみたのだけれど、何一つ明確な回答は得られなかったような‥。
"ノレンに腕押し"って感じだったような?
温和でいい方なんだけど。今日の家庭訪問の一時間が充分有意義だったかというと‥。 う〜ん、どうかな。

まあ、この方の名誉のために補足しておくと。
「でも今日さあ、男子たちがある1人を標的にからかっていたら、 先生が怒って説教したんでビックリしちゃった」とネネ。 「怒るべきときにはちゃんと怒れるんだなあ、と思ってさ」
ほほう、それはそれは。お見逸れしました。