この週末に、ネネの水着を買いました。 なんとビキニです。
実はうさぎ自身は、ビキニというものを着たことがありません。 「スタイル悪いもん、ビキニなんて、とても着られないわ〜!」と思っているうちに、 子供を産んだりなんだりして、ますます着られない体型になってしまった(涙)。 まだ20年前なら着られたかも??と今にして思ううさぎ。 ビキニ着用は、「人生に於いてやりのこしたことの一つ」ですね。
ネネに買ったビキニは、ビキニにしては露出度が低い、云わば「マイルドビキニ」。
フリルたっぷりのスカートがついていて、ヒップ周りが隠れるし、
胸あて(っていうのか?)にも安定感があって、初心者には最適かも?って感じです。
これ、最初はほんの試しに試着させてみたつもりが、
売り子さんのリップサービスに負けてしまったのよね。
「まあああ! な〜んてスタイルがおよろしいのかしら!
ほんっとによくお似合いです〜!
バレエかなんかなさってるでしょ? 姿勢を見ればすぐ分かります〜!」
この一言でうさぎ、クレジットカードをサイフから出す決意が固まってしまいましたね。 「バレエ」の一言はうさぎにとって鬼門。 金食い虫のバレエのことを思い出したら最後、サイフのヒモはないも同然です。 ついさっきまで「水着ひとつが1万5000円? ありえないし」なんて言ってたうさぎ、
「毎月毎月、バレエに何万、何十万とかけているのは何のため?
ビキニがばっちり似合う体型を作るためなのではなくって??」
なんて、発想を切り替えてしまいました。
ああ、母親とは愚かなものよのう‥。
だけど、
「絶対こんな水着、人前で着られない〜!」と、試着室から出てくることすらしないネネ。
「あらー、そんなことないわよ。
国内ではダメでも、せめて海外でだけでも着ていただけないかしら?」とうさぎ。
「えっ? う‥う〜ん、そうねえ、海外でならまあ‥」
「そーお? なら決まりっ!」
でもね、本当はうさぎ、自分が欲しかったのかもしれない。 さすがに売り場では試着できなかったので、家に帰って早速着てみました。
で、着てみたら。
あらっ! 意外と見苦しくないわっ!
でも、
「ねえ、意外と見苦しくないと思わない?」と家族に打診すると、
「え? う‥うーん‥。いやー、そのー」ときりん。
「見苦しくはないわよネッ!!」
「う‥。 ま、まあ確かに"見苦しい"というほどでは‥」
「そうでしょ? けっこう似合うと思わない?」
「それは‥。うーん、‥うーん、どうかなー??」
「ママッ! それはやっぱり"ママの水着"って感じじゃないよ!」とチャア。
「‥なんですって?」
「あ‥あの、その、つまり柄がね。ママにはもっと違う柄の方が似合うと思う」
プンプン! なにもそんなにみんなで寄ってたかって阻止しようとしなくても‥。
あともう20年した後に、「まだ20年前なら着られたかなあ??」ってまた思うのは嫌だな、 ってうさぎは思ったの。 最初に「もう若くはないんだから」って思ったのは二十歳(はたち)のとき。 それからずっと何かを始めようとするたびに、 「あともう○年早かったら始めたんだけど」って自分に言い訳してきた。
でもねえ、この「いつものきりんとうさぎ」を立ち上げたときに、ちょっと人生観が
変わったの。
「あと○年早かったら」とか、
「もっと文章が上手くなってから」なんてことも言わずに、
とにかく始めてよかったなあ、と思ってる。
とりあえずやってみる、って大事だな、って。
「もう遅すぎる」、「まだ早すぎる」、「やっても無駄」、「やる意味がない」
そんなゴタクを並べているヒマがあったら、やっちゃえ!
意味なんて、やってみてから考えればいい。
そういう発想に変えたら、 それまで素通りしてきたピロリ菌退治のニュースに目が止まり、ピロリ菌を退治したら、 貧血も低血圧も冷え性も、風邪を引きやすい脆弱な体質も、もしかしたら克服できるかも‥ と思えるようになった。
ビキニだってきっとそう。
これまでは「いかにして体型を隠すか」ということばかり考えてきたけれど、
「あと○年早かったら」とか、「もう○キロ減量してから」なんて言ってないで、
とりあえず着てみたらどうだろう?
うさぎから見れば申し分のないスタイルのネネだって、毎日鏡を見ては やれ「足が太い」だの、やれ「膝から下がもっと長ければ」だのと、 タメイキをついているんだもの。 たぶんこれは、スタイルの問題じゃなく、気持ちの問題なのよ。
どんなにスタイルがよくっても、着られない人には着られない。
逆に、スタイルがどうあれ、着る人は着る。
欧米のご婦人なんか、胴まわりがうさぎの倍あったって、ビキニ着てるじゃない?
先日うさぎ用に買った体型隠し型の無難な水着は
「あら、これいいわね! あたしに頂戴!」と
ネネに取られてしまったので、今度はうさぎが貰う番。
ネネにビキニを買った今、無難な方を取り返そうとも思ったけれど、
うふふ、どうしようかな〜??