先日、我が家のパソコンがウィルスに感染し、 パソコン内に保存されていたメールアドレスに無差別にウィルスメールが送りつけられました。 我が家のパソコンからウィルスメールを受け取られた皆様、大変ご迷惑をおかけしました。 心からお詫び申し上げます。
このウィルスは W32.Mota.B@mm 別名W32/Mabutu.a@MM と呼ばれるもので、正確には ウィルス というより ワームの一種のようです。 一月前に米国で発生したもののようで、 感染したパソコン自体への影響は軽微であるものの、 電子メールを介して自分自身のコピーを撒き散らします。 実際今回、届いたかどうか尋ねた知人の約半数がこのワームメールを受け取っており、 相手のメールサーバーからブロックされて戻ってきたものも7、8通ありました。 見つけたアドレスに片っ端からばら撒いたようです。
今回のワーム騒動でわたしは、実害は何もなかったものの、精神的にひどく傷つきました。 自分のパソコンが悪質なメールをばら撒くことの辛さを思い知りました。 それはかつて、自分の子がよその子を叩いて泣かせたときのような辛さでした。 こんな目にあうくらいなら、自分が叩かれたほうがどれだけマシか分からない。
とにかく、恥ずかしくてたまりませんでした。 セキュリティに関しては夫に任せっきり、 自分の頭できちんと対策を考えて講じようとしなかった自分が悔やまれました。 甘かったと思いました。
結局、感染経路は分かりませんでした。 このワームは専らメールで感染するタイプのようで、 誰かが感染したメールを開いたとしか思えないのですが、 添付ファイルは開きづらい設定にしてあることもあり、実際のところ、 誰がいつ、どうして開いてしまったのか、謎です。
でも、これだけは分かりました。 一台を、子どもを含めた複数の人間で使うということは、ことほど左様にリスクが高いのだ、と。 今後は、我が家の実情に見合った対策をしっかり考えて講じようと思います。
ただ今回、一つだけ良かったことがあります。 たまたまパソコンに超詳しい知人 の元にも感染メールが届けられたことから、彼の指導のもと、適切な措置をとることができたことです。 今回はその手順をみなさまにご紹介することで、ささやかなお詫びとさせていただきます。 もしものときのトラブルシューティングとしてお役立ていただければ幸いです。
補足: ツールを利用してウィルス・ワームを駆除した場合、 起動ファイルなどが残ってしまうことがある。 そのまま放置しても実害はないが、 パソコンを立ち上げるたびに「○○が見つからないので、起動できません」 などという警告メッセージが出るので、 それがうっとおしければ、ネット上で手順を探し、手動で削除する。
脚注: *1 8/31修正。最近はアドレス詐称が大多数だそうなので、アドレス詐称チェックを先にもってくるよう、変更しました。