我が家のキッチンツール
サンクラフト(川嶋工業)のキッチンツール。
一番右は最近購入、右から2〜4番目は14年ほど前に購入、あとは17年前に購入。

先日スーパーの雑貨売り場に行ったら、とおおおっってもいいことがあったんです!
ずっと探していたものが見つかったの。

それは、フライ返しでした。 それまで使っていたものがダメになって、ついに捨てたのだけれど、 おそらく代わりは見つからないだろうなあと諦めていました。

それが、見つかった!!
上の写真の一番右側にあるのが、今回購入したターナーです。

写真でご覧の通り、我が家のキッチンツールは、柄が木製のもので揃えています。 これ、すべて川嶋工業っていうメーカーのものです。 17年前の結婚を控えたある日デパートで見つけ、ものすごく気に入って気に入って、 とことん惚れ込んで買ったものです。

気に入ったポイントは二つ。 そのうちの一つは、柄がプラスチックではなかったことです。 プラスチックという素材は、新しいうちはきれいなのだけれど、 古くなってくるとどうしても細かい傷がつき、そこに汚れが入り込んで、 きれいに保つのが難しい――子どもの頃からそう実感していたからです。 ガスコンロの火に近づければ、溶けて変形したりもする。

でも、道具というのは、機能が損なわれない限り、 見た目が損なわれても、買い替えがしづらいものなのですよね。 長年愛用して手に馴染んできたものを、簡単にポイとは捨てられない。 だからこそ、長く使い込んでもずっと、見た目もよく、楽しく使えるものを探していて、 その答えが、柄が木製のものにする、という選択だったのです。

あと、もう一つ気に入ったポイントというのは、お玉(右から5番目)のステンレス部分が一体型だったことです。 普通はネック部分に継ぎ目があるんですよね。 今でこそ、一体型のおタマも増えてきましたが、 17年前は、ホント〜〜〜に稀でした。 一体型なんて、これに出会うまで、見たことありませんでした。

でもこの一体型のオタマを見た瞬間、ピンときたの。 絶対これはいい、って。 だって、継ぎ目の部分に汚れがたまらずに済みますもの。

このオタマ、たしか当時2000円くらいしたんじゃなかったかな。 一緒に買い物に行った母が、呆れていましたっけ。 「まあっ! お玉一つに2000円?!」って。

でもうさぎは、ずっとこのお玉を使い続けるつもりだったから気になりませんでした。 実際、あれから16年半、毎日楽しく使っているんですもの、いい買い物だったと思わない?

でもねえ、何もかもがうまくいったわけでもありませんでした。 おタマはいまだに健在でビクともしないんだけれど、 お揃いで買った「一体型ではない」ビーターとターナーは、アッ!!という間にダメになったのよねえ‥。 使い始めて2〜3年くらいの頃でしょうか。 たぶん、酷使しすぎたせいだと思うけど、 首の部分が折れて、グラグラになり、使い物にならなくなりました。

道具って悲しいわね。 どんなに見た目が貧相になっても、機能が損なわれない限り、捨てられないのも事実なら、 どんなに見た目が気に入っていても、機能が損なわれれば、捨てるしかないのもまた事実なのよねえ‥。

これはそろそろ使えなくなりそうだと思ったとき、うさぎは買い替えを考え、 デパートに同じものを探しに行きました。

ところがこれが、なかったの。 前にあったはずの売り場に同じものがなかったんです。 それで、探して探してやっと見つけたのが、 上の写真の右から2〜4番目「レードル、ターナー、ビーター」の3点セットでした。 たった数年のことなのに、なんとスタイルがマイナーチェンジしていたんですねえ。 全く同じスタイルで揃えられなくなることにはガッカリしましたが、 とにかく前のターナーとビーターが風前の灯火状態だったから、 藁にもすがる心境で、これに買い換えました。

‥で、それ以降は使い方にも気をつけたから、買い替えは発生せずにここまで来ました〜、 っていうか、あんまり使わないようにした、って言ったほうが正しいかな。 またダメにしたらどうしよう?!っていうのがあって、 新しく買ったターナーとビーターは後生大事に飾っておいて、 ホットプレートのオマケについてきたプラスチックのターナー(これも一体型^^)を その代わりに酷使していた、という感じだったかな〜?^^;

だからそのプラスチックのターナーは限りなく働き者だったわけなんだけれど、 なにしろ見た目がいまいちうさぎの好みでなかったから、 キッチンの見えるところには出しておかれずに、引き出しにしまわれていたという‥^^;。 ああ道具って、本当に悲しいわねえ‥。

でもとにかく、この経験でうさぎは悟ったのであります。 やっぱり「継ぎ目」は耐久性の点でもいまいちなのかな、と。 だから今回、ついにそのプラスチックのターナーがダメになって 買い換えることになったとき、継ぎ目のないターナーを見つけて、どんなに嬉しかったことか‥!

キッチンツールの変遷
上から順に、17年前に購入、14年前に購入、最近購入したもの。

尤も、これもさらにモデルチェンジしていましたね。 でもこれでも、「戻ってきた」感じなんですよ。 この一つ前のモデルは、こんな感じで、 我が家のものとは雰囲気がだいぶ違っていたのです。 それがある日、我が家のモデルに近い雰囲気になって戻ってきた。 だから、わたしの喜びようも、ご理解いただけるでしょ?

我が家のキッチンツールもさすがに、かなり年季を感じさせる見た目になってきました。 お玉の柄の裏側はけっこうコゲてるし、印刷のロゴも剥がれ落ちてきた。 でもわたしにとっては「ずいぶんうらぶれてきたな」という感じではなく、 「いい味出してきたな」という感じなのであります^^。

結局のところこれは、「相性」なのでしょうか。 アバタもエクボというか、やっぱりとことん惚れ込んでいるから、 多少の欠点は気にならないのかもしれません。

わたしにとって道具というのは、ただ「便利」なだけではダメなんです。 やっぱり「好き」でないと。 わたしは、目を楽しませてくれるものが好き。 きれいなものが好き。 ずっとずっと楽しく使える、本当に好きなキッチンツールに出会えた、 これって本当に幸運なことだったと思います。

初稿:2005年2月12日

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