ビタクラフトの鍋。
上から直径17センチ(1.8L)、19センチ(3L)、25.5センチ(5.5L)。
うさぎが思うに、どんな鍋を使っているかで、その家の主婦がいつごろ結婚したのかがだいたい分かるんじゃないかしらね。 今は ルクレーゼ の鍋が大人気で、デパートへ行ってもスーパーへ行っても、ネット通販でも、 到るところでルクレーゼのホーロー鍋を見かけます。 だから今お嫁に行く人は、ルクレーゼの鍋を持って行くことが多いんじゃないかなあ。 いかにもフランス製っていう感じでカラフルで、見ていて楽しいですしね。
また、ちょっと前までは、取っ手を外せるアルミ製の ティファール が全盛でした。 どこへ行ってもティファールのセットを見かけました。 きっと、ティファールの鍋で新生活を始めた人も多かったことでしょう。 そのまた前は、どこへ行っても 岩城のビジョン、 耐熱ガラスの鍋でした。
うさぎが結婚した16年半前は、ステンレスにアルミがサンドされたアメリカ製の3層鍋、5層鍋が一世を風靡していました。 それでご多分に漏れず、うさぎも ビタクラフト の5層鍋を買いました。 今は7層から9層になって、今でも人気が全くないってことはありませんが、 破竹の勢いだった当時に比べたらブームは去ったといってよいでしょう。 価格も、一つが2〜3万した当時から比べたら、ずいぶん安くなりました。 それでも今ビタクラフトの鍋を選ぶ人は、ルクレーゼを選ぶ人よりずっと少ないんじゃないかしら。
うさぎの想像では、輸入商社が海外から買い付ける段階で「次はコレだ」っていうのがあって、 大量に買い付けてきては、大量に小売店に卸すんじゃないかなあ、と。 「流行は作られる」のであります。
まあそれはさておき、我が家には鍋が4つあります。 そのうち3つはうさぎのステンレス鍋、あとの1つはきりんのアルミ鍋であります。 7年くらい前のある日、 きりんが「なんでうちのなべはどれも重いんだ!」とかいいつつ、500円くらいで買ってきちゃいました。 重たいステンレスの鍋でインスタントラーメンを茹でるなんて、真っ平ゴメンなのだそうです。 フタは別売りで、うさぎが買いました。これも500円くらいだったかな。
きりんのアルミ鍋。直径18センチ。
確かにアルミの鍋は、軽くて小回りが効いて便利です。 うさぎも朝などに少量のものを茹でたり揚げたりするのによく使っています。 一番取り出しやすいところにしまってあるので、つい手が伸びるんですよね^^。
ところでステンレス鍋の話に戻りますが、写真が汚くてスミマセン。 ヘヘヘ、ここのところ何年も、全然磨いてないんです^^;。
でも、中は使うたびに洗うところだけに、ピッカピカなんですよ。 中だけ見ている分には、全く古さを感じさせません。 外もね、本気出して磨けば、たぶん1時間くらいでピッカピカになるんですけどねえ‥。 3つ磨いたら3時間かかるので、やってません^^;。 まあ、使用頻度が外観に現れてて分かりやすいでしょ?‥とか言ってw。
写真をご覧いただけばお分かりの通り、この中で最もよく使うのは、真ん中の3リットルの片手鍋です。 夕飯時にほぼ毎日使うかな。 4人家族にちょうどいい大きさです。
1.8リットルの一番小さい鍋は、子どもが小さい頃には大活躍していましたが、今はあまり出番がありません。 収納時にはいつもきりんのアルミ鍋の下敷きになっていて、 それにとってかわられたという側面も‥?? かわいそうなヤツです。
一番大きな両手鍋はけっこうきれいでしょ? これは容積が5.5リットルもあって、子どもが小さかった頃にはほとんど使わなくて、 買ったことを後悔したものです。 でも、子どもたちが大人同様に食べるようになってきた最近、急に使用頻度が増え、 今では1週間に1度くらい使っています。 4人分のパスタやカレー、シチューを大量に茹でるのにはこれくらいないと、ダメなんですよね。
また、実は我が家には、これらとは別に、「アナザー・ビタクラフトストーリー」があったりなんかします。 結婚当時は、今の一番小さな鍋よりももっと小さな鍋があったのです。 1リットルの小さな鍋で、子どもが生まれる前はけっこう活躍していましたが、 チャアが生まれた頃には小さすぎて出番がなくなりました。
それからフライパンも、大小二つありました。 なんか知らないけど、一時はビタクラフトばかり6つも持っていたんですねえ。 どうしてこんなにたくさん買っちゃったんだろう?? セットになってたわけでもないのに。 流しの下の収納は、まるでビタクラフトの売り場状態でした。
でもフライパンは、ど〜しても、わたしには使いこなせなかったんですよねえ‥。 どうやっても、お肉がうまく焼けなかったの。 焼き色をつけようと思ったが最後、底にくっついてはがれなくなる。 ソテーなんて、小麦粉でつけた薄皮がはがれちゃって、全然ダメ。 ギョウザに至っては‥、もう思い出したくもありません。
7年くらい使ってみたけど、結局使いこなせず、テフロン加工のフライパンを別に買いました (‥っていうか、これも 「こんな重いフライパンでチャーハンが作れるか!」とか言ってきりんが買ってきちゃったんじゃあなかったかな)。
それで使わなくなった1リットル鍋とフライパン二つは近くの公会堂の「譲ります」コーナーに広告を出し、 欲しい方に一つ1000円くらいでお譲りしました。 ブランド品の良いところは、中古になっても価値がゼロにならないことですね。 自分が手放してもゴミにならず、誰かしらが喜んで使ってくれるのはありがたいことです。 広告を出した翌日には、何人もの人から問い合わせが相次ぎました (中には心配して、 「あなた、ビタクラフトの鍋を手放すなんて、そんなことしちゃいけません! あれは一生モノですよ!」 というお電話をくださった方もいらっしゃいました^^;)。
そのときはもう、本当に気合を入れて磨きました。 その甲斐あって、中も外も、ピッカピカになりました。 ビタクラフトのいいところは凹凸が少ないことと、フタのつまみや持ち手が外れることで、 磨きにくい部分がないんですね。 だから、きれいにしようと思えば、とことんきれいになる。 7年も使っていたのに全然みすぼらしい感じではなく、しかも当時はまだ10年間の保証期間中で、 気持ちよく受け取っていただくことができました。
でも、一流品であるはずのビタクラフトのフライパンをついに使いこなせなかったという事実は、 ちょっとうさぎのコンプレックスとなって残りました。 鍋はいいんですけどねえ。 シチューはきっちり煮込めるし、ご飯もふっくら炊ける。 鍋で野菜を炒めることもできるし、揚げ物もできる。 でもフライパンで肉を焼くのだけはどうしてもうまくいかなくって‥。
ところが。最近たまたま 大手小町というサイトの 発言小町という掲示板で、 こんなスレ を見つけたんですよねえ。 題は、「ビタクラフトを使いこなすコツ」。 ビタクラフトのフライパンがうまく使いこなせない、という悩みに答えるスレです。 それを読んだら‥。
――ハハハ、みんな上手く使いこなせてないんじゃん!!
それで長年の心のしこりが一気になくなりましたとさ。
初稿:2005年2月14日