朝食の風景
朝食の風景。

実を言うと、わが家にはひとつ500円以上する和食器はありません。 わが家の和食器の平均価格はだいたい200円くらいでしょうか。 100円ショップで買った器もけっこうあります。

でも、どれも気に入ったものばかりです。 特にお茶碗。 写真のお茶碗は陶器市で一目惚れして買ったものです。 たしかひとつ250円くらいでした。

わが家では、朝食はたいてい和食です。 週末はパン食にすることもありますが、ウィークディはほぼ100%和食。 朝のテーブルの上は、お弁当のおかずやら、学校の提出物やら新聞やらで、 ごちゃごちゃしています。

そんな、食器のことなど構っちゃいられない状態で 高価な食器を使うのはとても億劫です。 「割ったら○千円の損失」などといちいち考えながら使うのでは身が持ちません。

だからわが家の朝の食卓風景は、いつも100円ショップ品のオンパレード。 高くてもせいぜい350円くらいかな。

――えっ、でも来客用の食器はもっといいものがあるんじゃないかって?

ヘヘヘ、実はわが家には、来客用の食器というのはないんです。 美濃焼きの和食器からボーンチャイナの洋食器まで、ぜーんぶ自分たち用! お客様がいらしたときも、食卓の上の風景はいつもと大して変わりません。

食器棚

だいたいが、わが家って、あんまり食器がないんですよ。 食器棚の上段、高さ70センチ、幅105センチ、奥行き28センチの棚に収まっている分、 これがわが家の食器の全てです。 実はまだちょっと余裕もあったりなんかして。 なのでケーキ作りに使う洋酒やら、紅茶の缶などもここに入っています。

本当言うと、結婚した際には、高さ約2メートル、幅180センチという、 巨大な食器棚を特注したんですけれどね。 今はシルバニアファミリーの飾り棚になっています^^;。

わたしはもともと食器が好きで、将来は様々な食器を揃えるつもりで、 この大きな食器棚を購入したのです。 そして食堂のテーブルの脇に置きました。

ところが、台所に食器がないと、不便なんですよ、わたしの場合。 洗った食器を食堂まで歩いて持っていかないとしまえないのってすごーく不便! ‥って、そんな豪邸に住んでいるわけではないので、ほんの4、5歩のことなのですが、 その4、5歩の間に悲劇が起こりがち。 なのでだんだんその食器棚に洗った食器を収めにいくのが面倒になり、 お茶碗やお椀など毎日使うものは、キッチンの空いている場所につっこむようになりました。

そうなるとダイニングの食器棚に並ぶのは宝物のボーンチャイナとピーターラビットの食器だけ。 しまうときの億劫さから、それらはだんだん使われなくなってしまいました。 使わないで、ただ飾っておくだけの食器になってしまったのです。

せっかく持っているものを使わないなんて、これはつまらない! それで思い切って、キッチン用にもう一つ食器棚を買い足しました。 下段には乾物や缶詰、お米などを収納できて、その上にはカトラリーを収められる引き出しがあり、 その上に電子レンジや炊飯器が置けて、更にその上が食器棚になっているものです。

これは便利でした! すぐ出して使って、洗ってまたすぐにしまえる。 ただこの食器棚、容量があまりない。 下段にも食器を入れればいいのですが、壊れ物をかがんで出し入れするのは あまりやりたい仕事ではありません。

なので方向転換。 追々食器を買い揃えていこうという路線はやめました。 食器はこの食器棚に入る分だけにしよう。 その代わり、割れた分を補充する際には、金に糸目をつけず、 本当に自分の気に入ったものを買おう、そう決めました。

和食器たち

ところがねえ、根が庶民のせいか、 いろいろ見て回っても結局一番気に入るものって、割と安物が多いんだわ、これが^^;。 特に和食器は高価なものを買う理由がない。

和食器は洋食器と違い、割と「一期一会」みたいなところがあって、 「補充する」という感覚があまりないんですよね。 だから、どんなものを買っても、あとから買い足せないことに変わりはない。

また逆に和食器の場合、「揃っている」ことにそれほどの価値もなく、 お茶碗なんか一つ一つ大きさや形がバラバラでも構わない気がします。 洋食器は揃っていないとなんだか物悲しい気がするのに、和食器の場合はなぜだかそれがない。 ‥だったら先々を考えず、そのときそのときに気に入ったものを選ぼうじゃないか、と思ったわけです。

そんなわけで、和食器に関しては、わが家の食器はけっこうバラバラです。 よく割るしね^^;。 でも好きなテイストというのがあるみたいで、 割と似通った雰囲気のものが増えてきました。 すべすべした白磁よりも、なんとなく土っぽいでこぼこした雰囲気のものが、 わたしはどうやら好きみたい。 軽い食器が好きなので、見た目陶器、実は磁器、というものが多いかな。

まあとにかく、わが家の食器ラインナップにはこれでもけっこう満足していたりして^^。 ――食器に関しては、こんなところです。

初稿:2005年5月11日

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