最終日の夕食は、部屋で自炊。
「滞在中一度は部屋で料理を作って食べたい」と主張したのはうさぎだ。
ハミルトンではキッチンがなかったので、
ここアウトリガーで料理をするのを楽しみにしていた。
もっともその"料理"とは、 ウールワースで仕入れてきた「缶入りのチキンスープを温める」ことのみ。 あとはパンとクリームチーズとクラッカー、 それにジュースと『ベジマイト』をテーブルに並べるだけだ。
『ベジマイト』は
オーストラリア人の70%が好物だと答える
と何かに書いてあったので、 「パンに塗るものらしい」ということ以外は何も知らなかったが、 わざわざウールワースで店員に置き場所を尋ねて買ってきた。 店で茶色の瓶の見た時から、何となくクスリっぽいような気がしたが、 値段が100円程度だったので試しに買ったのだ。
そして結果は、見事に直観通り。
薬臭く、しかもものすごーく塩辛い。
多分これはやっぱりクスリなんだと思う。百歩譲って"健康食品"。要するに、
味で選ぶというより、健康のために摂取する種類のもの
なのだと思った。
パンとクリームチーズとクラッカーは日本と変わらない味で、子供たちが大喜びで食べた。 『100%のブラックグレープジュース』とチキンスープは、さほど違和感のない味だったが、 チャアは「ヘンな味だ」と言って手をつけなかった。
まったく、この子の味覚の保守的なことったら! 一番若いのにね。