Essay  うさぎの旅ヒント

【 おみやげ 】

わが家は旅行先であんまりおみやげを買わない。 他人様に差し上げるおみやげもあまり買わないが、自家用のおみやげも大して買わない。

その数少ないおみやげの中で、わりとよく買うものといえば、 リゾートオリジナルのロゴ入り衣料。 Tシャツやキャップやバッグなど。なるべく派手で、ロゴが目立つものを選んで買う。

買ったものは、滞在中から着る。 オリジナル商品はリゾートのテーマカラーを使用していることが多いので、 それを身に付ければ、まわりの風景との相性はバッチリ。 レストランのナプキンや、ビーチタオルとおそろいの色で、 自分もリゾートの風景の一部になれる。

もちろん、それらは日本に帰ってきてからも着る。 そのリゾートに滞在した一人として、誇りを持って着る。 たんすの奥にしまいこんだりせず、日常的に惜しみなく着る。

そして、次の旅行にも持って行く。 あまり衣類を数多く持っていないので、 おみやげ衣料は必然的に荷物の中に入ることにもなるが、 意識的に持っていくものもある。 たとえば今回のフィジー旅行では、 ハミルトンで買った子供たちのTシャツを意識的に入れた。 そして、なるべく人の目につく時と場所を選んで着せた。

すると早速、
「あら、ハミルトンのTシャツじゃない」とオージーの女性。そら来た。
「ええ、去年はハミルトンに行ったのよ」とうさぎ。そこから世間話が始まった。
フィジーはオージー御用達のリゾート地。 ハミルトンのTシャツを子供に着せておけば、 きっと誰かが気付いて話し掛けてくれると思ったんだー。

リゾートで出会う人は、リゾート好きが多い。 だからメジャーなリゾートの地名にはすぐピンとくるし、
「そこなら、わたしも行ったわ」となって話に花の咲く可能性もある。 日本人のみならず、相手が外人さんであってもそれは同じ。 特に、プーケットは皆さん、お好きですねえ。 プーケットで買った、ものすごく派手で大きいバティックのロゴ入りバッグは、 これまで随分活躍してくれました。

2001年8月11日 うさぎ

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