【 英語より笑顔が大事 】
最近買った英会話の教材をやっていて思い出したことがあります。
ガーン、わたしって英会話が苦手だったんだっけ〜!
ということです。
年に二回海外旅行に行くようになってから、わりあい会話に苦労しなくなっていたので
忘れていました。いつの間にやら得意意識さえ生まれていた。それが、教材をやってみて、
自分のできなさ加減にビックリしたというわけです。
でも確かに、もともと英会話って人並みはずれて苦手だったんですよね。
なにしろ学生のころ学校のLL教室で授業を受けていると、
よく監督の先生の声がヘッドフォンに飛んできたのです。
「真面目におやりなさーいっ!」
って‥。
わたしは真面目にやっているつもりなんですよ、大真面目なんです。
‥なのにそういわれてしまう(涙)。
あまりにトロくさいので、ちゃらんぽらんにやっているように聞こえるんでしょうね。
でもわたしにしてみれば、こんなの出来る方が不思議。
問題文を疑問文や否定形に言い換えたり、主語や目的語を変えたり‥。
"I"を"he"に変えるとbe動詞も"am"から"is"に変わって‥などと考えているうちに、
頭がパニックして訳が分からなくなってしまう。
どうしてみんなはこんな難業をやりこなせるのだろう?
それがひたすら不思議でした。
わたし以外はだれも先生に怒鳴られたりしてないみたい。
男の子も女の子も。
世の中って不公平‥って思いましたね。
けれど、やっぱり世の中は公平だった?!
LLが超苦手なわたしでも、海外では何とかなってしまうんですね。
考えてみれば、言葉だけが全ての英会話の授業とは異なり、
実際の会話では、言葉以外のものがたくさんあります。
身振り手振りや、顔の表情。
体全体がコミュニケーションの道具として使えます。
たとえ言葉がダメでも、他に使えるものがある。
きっとそれで何とかなってしまうのだと思います。
それに英会話がダメでも、わたしには特技があります。
それは「笑顔」。わたしは「笑顔」が得意です。
どうやら世界の多くの場所では、なんとなくうっすらとうかべた笑みくらいでは
笑顔だと思ってもらえないみたい。
もっとはっきり、意志を持って笑顔を相手に見せる必要があるみたいです。
「仲良くしましょう」という気持ちを相手に伝えるつもりで、くっきりと笑う。
それが国際基準の"笑顔"かも。
「こんにちは」
「仲良くしましょう」
「あなたと話がしたいです」
「ハロー」とむっつり言うよりも、たとえ無言でも笑顔のほうがいい。
ときとして笑顔は、英語よりも役に立ちます。
2003年4月5日 うさぎ