今日も「ラグーンテラス」で朝食をとり、そのままメインプールへと向かった。 10時すぎに三つ編みの予約を入れてあったからだ。 チャアの予約は2番目、ネネが3番だったのだが、1番の子が来なかったので、美容師さんはお店を広げると、 まずチャアの髪に取りかかった。
水で髪を濡らし、クシで頭皮に細かい碁盤の目を描いたら、 それぞれの四角の中にある髪を3つに分けて編む。 髪を分けるところまでは時間を掛けるが、編みはじめたら速い、速い! まるで機械みたいに器用に手を動かし、ツルツルと髪を編んでゆく。 そして三つ編みの先には銀紙を巻き、プラスチックビーズを一つ通したら二つに折り、 色とりどりの輪ゴムできつく止めるのだ。
三つ編みは一本1ドル (60円) 。ネネもチャアも左右3本づつ頼んだので、一人360円。 本職の美容師さんがやってくれるにしては、安い――と思って見ていたら、チャアの髪が終わらぬうちに 大きな体のフィジアンのオバチャンがやってきて、ネネの髪をいじりはじめた。 〔えっ、この人も美容師さん?!〕と思いきや、オバチャンの手つきはどう見ても素人。 髪を根元から編みはじめたら、先の方ではすっかりこんがらがってしまった。 あーあ、最初からやり直し。この手つきなら、あたしがやった方がまだマシだったかも‥。
チャアの髪は本職の美容師さんが綺麗に仕上げ、そのあと、こんがらがっては髪を梳かしなおし、 こんがらがっては梳かしなおし――を繰り返して、ネネの髪も何とか仕上がった。でも出来ばえの違いは一目瞭然。
チャアの三つ編みは艶を帯びているが、
ネネの三つ編みからは、ところどころ髪がツンツン飛び出している。
これで同じ値段なのかー?
この三つ編みは、二人とも3〜4日ほど解かずにいたが、案の定、 チャアの髪はいつまでもきれいなままだったのに対し、ネネのはどんどん形が崩れてきて、 ぐちゃぐちゃになってしまった。ああ、当たりハズレって恐ろしい‥。