買い出しから部屋に帰り着いてドアを開けると、意外にも子供たちが起きていた。 ネネはたった今目が醒めました、というような顔つきだったけれど、 チャアの方はずっと泣いて待っていたような顔をしていた。 まさかうさぎたちが家を出てから2時間、ずっと泣きどおしだったんじゃ‥? 出かける前、バスの時間が迫っていて気が急き、チャアが完全に寝入るのを待たずに出掛けてしまったから? ごめんね〜。
子供たちが起きてしまったので、4人で夕食を取り直すことにした。 ステーキをフライパンでジュージュー焼き、ジュースをコップに注いで、クッキーの袋を開けた。 マッシュポテトがないのが残念。バターを買い忘れて作れなかったのだ。
ステーキは、えもいわれず美味しかった。骨の周りの肉はジューシーでうま味がたっぷり。
見た目の量のワリにはあまり食べるところがないが、とにかく美味しかった。
ただフライパンで油もひかずに焼いて、塩をふっただけなのに、カンペキなまでにおいしかった。
結局、追加追加で焼いて、1キロほども買ってきた肉を全部平らげてしまった。
「やっぱりアメリカだよ〜! 肉がおいしいなぁぁっ!」ときりんが満足げに言った。