【 エピローグ 】
いろいろトラブルのあった旅だった。チャアがご機嫌ななめになってしまったり、きりんがお腹を壊したり。 いろいろあって慌しく、あっという間に旅は終わってしまった。あとせめてもう一日欲しかった。
プーケットの時は「あともう一日あったら、どこそこに行ったのに、何々をやったのに」と思った。
でも今回は、「あともう一日あったら、レオパレスでのんびり過ごしたのに」と思う。
確かに、ハイアットのプールはとても良かった。 「あともう一日あったら、ハイアットのプールでもっと遊べたのに」と言うのが子どもたちの言い分だ。 でもうさぎは、もっとレオパレスにいたかったと思う。 この素晴らしい大自然を置いて、なんだって出掛けてばかりいたのだろう？ それが心残りだ。
唯一の救いは、きりんがレオパレスで留守番をしていてくれたこと。うさぎがそう言うと、きりんは言う。
「レオパレスにいた、って言ったって、一日中部屋のベッドで寝ていただけだよー」と。それでもいいの。
きりんが部屋で待っててくれたから、うさぎたちは「ここがわが家だ」って思えたのだから――。