Guam  親孝行の旅

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【 フルーツワールド5 ランチとフルーツ 】

ランチ

椰子の実についてすっかり賢くなった後は、オープンエアーのランチスペースで昼食。
ここは見晴らしが良く、遠くにレオパレスリゾートが見えた。なんて広い、なんて美しいホテルだろう‥! かつてそこに泊まったのだという誇らしさと懐かしさで、胸がキュンとなった。

ランチはビュッフェスタイル。と言っても、品数は大してない。 ココナツの刺し身にうどん、数種類の肉とサラダ、それにアチョーテの実でオレンジ色に染められた、 お祭りの時に食べるという「レッドライス」のみ。食器は発砲スチロールのトレーに、割り箸。簡素な食事である。

だが、これがどうしてどうして、とても美味しい食事であった。
わさび醤油で食べるココナツの刺し身はイカのような食感で、しかもイカより食べやすい。
うどんはよく冷えていて、しっかりとしたコシがある。たぶん手打ちだ。
肉は、牛肉やポークウィンナー、骨つきチキンも美味しかったが、 何の肉だか分からない(ラム?)のスペアリブのおいしかったことといったら‥!! すっかり冷めているにも係わらず、ものすごくおいしかった。

この食事は、今回の旅行で食べた食事の中で、ダントツに美味しかった。 この簡素な食事の前に、高価で豪華な他の食事はみんな霞んでみえた。ままりんもよほど気に入ったと見えて、
「そういえばあれはおいしかったわねぇ‥」と、あとで何度も言ったものだ。

また、うれしかったのは冷たい水がもらえたこと。 昨夜のディナーショーのように美味しくもないジュースに高い金を払わされたのでは堪らない。 暑いこの島で冷たい水が用意されていると、とても心が和む。「もてなしの心」を感じるのだ。

さて、昼食を終えて屋外教室に戻ると、大きな台の上に珍しいフルーツがたくさん用意されていた。 ビリンビ、スターフルーツ、パパイヤ、グアバ、サワーサップ、長細いアメリカのスイカ、 小さなモンキーバナナ、ポップコーンチェリー、それにさとうきび。赤、黄、緑と、賑やかだ。

ビリンビというのは長さが5センチほどの、見た目がキュウリかシシトウか?といった感じの緑色の果物で、 すごく酸っぱかった。
グアバはスイカみたいな色で、洋梨のような味がした。
パパイヤもやはり、外が黄緑色なのに中は橙色の果物で、長さが40センチほどもある大きな果物であった。
美味しかったのは、直径1センチほどで赤錆色のポップコーンチェリー。 すごく甘くて、ちょっとツブツブした感じが今朝食べたチコみたい。 お腹が空いていたら、いくらでも食べられそうだったけれど、美味しいランチをお腹いっぱい食べた後だったので、 ほんのちょっとしか食べられなかった。残念!

あと、ここには今朝飲んだ「はちみつカラマンシー」もあった。 それもそのはず、リーフホテルはここからジュースを仕入れているらしい。 それを知ったら、何だか嬉しくなった。リーフホテルに泊ってよかったな、と改めて思った。 なぜって、ハマモトフルーツワールドを応援したいような気分になっていたから。

もともとここは、観光客相手のツアーが本業ではなく、果樹を中心とした農作物の栽培が本業である。 そのせいか、観光客に対する写真やら飲み物やらの販売もなく、万事あっさりとしていて、 脂ぎった商魂が感じられない。 反面、農業に対する熱意は多分に感じられ、そのおもしろさ、大切さを一生懸命伝えようとしているのが分かった。 その真面目さがよかった。真面目に頑張っているところがいい。頑張っているから、応援したくなっちゃうのだ。

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