チェックアウトまでまだ一時間ほどあったので、ビーチへ降りてみることにした。 ビーチが目の前のホテルに泊まっているというのに、 今までずっと忙しくて、なんとまだビーチに降りていなかったのだ。
リーフホテルは断崖の上に建っているので、ビーチへ行くにはロビーから階段を一階分下り、 更にプールエリアの脇の狭い階段をひたすら下りないとならない。 初めて足を踏み入れるプールエリアはホテルの規模の割にコンパクトだが、 海側の縁ギリギリまで水が張ってあり、縁が見えないので解放感とスリルがある。 怖いもの見たさで、あの縁まで泳いでいってみたいと思った。
プールエリアから狭い外階段を下りる。
岩場と樹木や花に囲まれ、曲がりくねった階段は、下りるだけで何だか楽しい。
だがままりんの目には難儀な階段としか映らないらしく、
「こんなに階段を下りなくちゃならないの?」とブツブツ言っていた。
ビーチに下りると、タモンビーチの真っ白な砂にままりんは喜び、砂を持って帰ろうと入れ物を探し始めた。 やっぱり、うさぎの母だなー。うさぎは自分のバッグからビニール袋を取り出すと、ままりんに渡した。