Guam  親孝行の旅

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【 エピローグ 】

本当に忙しく、また本当にゴージャスな旅行だった。 これ以上の予定はどうやったってこなせないほどに充実しており、 これ以上のお金はどうやったって遣えないほどに遣った。

実は、今まで不思議に思っていた。

たった4日間のツアーなんて、一体何をするのだろう
オプショナル・ツアーなんて高いツアー、誰が参加するのだろう

と。
でも、今回分かった。オプショナル・ツアーに参加すると、実に効率よく時間を遣えるのだ。
送迎はあるし、手筈をいちいち自分で考えなくても済む。その代わりお金は掛かるが、要するにお金で時間を買うのだ。

こういう旅行をするのに、今回のリーフホテルはうってつけだった。とにかく足の便がいい。 前回のレオパレスリゾートだったら、ツアーは迎えに来てくれないし、とてもこんな日程はこなせまい。

ホテルのみならず、2年前の旅行と今回とは、様々な点で対照的だった。 同じグアムに来ながら、見て帰ったもの、感じて帰ったことがまるで違う。

前回子供たちと来たときには、プールにばかり浸かっていた。 見たものと言えば、青い海と空、そして豊かな緑。 感じたものといえば、日の光の熱さや風の強さ、水の冷たさ。難しいことは一切なし。 多分、子供の目線でものを見て感じていたのだと思う。
それが今回は、ずいぶんといろいろなものを見て、いろいろなことを考えた。 きっとままりんと一緒だったせいだと思う。ままりんの知識や人生経験が、微妙なニュアンスをこの旅に与えたのだ。

また、前回はビンボー旅行の中で、グアムの庶民的な側面を見て帰ったが、 今回はゴージャスな旅行の中で、グアムの金儲け体質を見た。 要するに、蟻が砂糖のあるところに集まるように、金儲け主義の輩は金のあるところに集まるのだ。 高価なオプショナル・ツアーに参加すれば、その付属品も高く。それが道理だ。

けれど。それでもグアムはとっても楽しかった。 リバークルーズのジョーさんの語り口は最高だったし、フルーツワールドのリブはえもいわれぬ美味しさだった。 そして、この楽しい思い出を、これからもままりんと分かち合えること――それが、本当によかったと思う。

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