"インターナショナル・マーケット・プレイス"っていうのは、ワイキキの街の真ん中へんにある、出店の集合体みたいな場所。
うっそうと茂った木の下に、小さなお店がごちゃごちゃとたくさん並んでいて、まるで縁日みたい。
ママはここで、色とりどりのブーゲンビリアの造花で造ったレイと、黄色いハイビスカスの髪飾りを買った。
レイなんて、日本に帰ったら全然使わないものだから、お金の無駄遣いかな、と思ったけれど、
どうしても、そういうハワイっぽいアイテムが欲しくなって買っちゃった。
店番をしていたおばさんはとても太っていて、店の奥にどでんと座り、自分も色とりどりのレイを首からいくつも下げていた。
赤や黄色やオレンジ、ピンク。華やかな色が浅黒い肌にとてもよく似合っていた。
ママは、レイ自体も欲しかったけれど、このおばさんから買いたかったの。
本当は、レイだけじゃなく、おばさんごと日本にもって帰りたかったくらいよ。
「写真を撮らせてください」って喉元まで出かかったけれど、おばさんの反応が怖くて、ついに言えずに店を出た。
このお店でママがレイを見ている間、ねねちゃんはセサミストリートのビッグバードやアーニーやバートの人形
(ほんとはゴルフクラブのカバーなんだけど)が気に入って、ずっと見ていた。
自分の知ってるものがあったから、嬉しかったのかな?
ワイキキの街は、道もお店も、きれいなところがいっぱいあって、歩いているだけで本当に楽しかった。 メインストリートであるカラカウアアベニューの歩道にはきれいなお花の咲いている植え込みがあるし、 車道だって、ときどきオシャレなワイキキトロリーが走っていく。
朝食レストランからホテルまで、あちこちをのんびり写真を撮りながら歩いて帰ったら、 ホテルに着いたのはもうお昼近かった。 案の定、ねねちゃんはホテル近くで寝てしまったので、部屋に帰ってみんなでお昼寝することにした。 せっかくハワイに来ているのに、ちょっともったいない気もするけれど‥。