【 ワイキキビーチ 】
午後の２時ごろ、みんなお昼寝から目が覚めた。さあ海に遊びにいこうか。みんなで水着に着替えて外に出た。
ねねちゃんの水着は、さっき"キングスビレッジ"で買ったもの。椰子の木模様がとってもハワイっぽくて素敵なの。
３人のビーチサンダルもキングスビレッジで買った。
ママとパパのサンダルは色違いで、甲をゴムにはさみこむようになっている。
ねねちゃんのは甲の部分がマジックテープで調節できるようになっている。
どちらも足にフィットして、しかも鼻緒がないところが、とても気に入って買った。
ハワイのビーチサンダルでハワイを歩く。ママの髪には、ハイビスカスの髪飾り。
海岸まで歩いている間に、お腹が空いてきた。そうだ、お昼を食べていなかったんだ。 そこに、ちょうどラーメン屋があった。"えぞ菊ラーメン"という、小さな普通のラーメン屋さん。 なんかハワイに来てまでラーメンってヘンだけど、お腹が空いていたし、他の店を捜すのが面倒だったので、 そこに入って食べた。 味も見た目も日本と同じ、普通のラーメンだった。お店の中も日本とおんなじ。 ラーメンはおいしかったけど、ハワイに来ている時間をちょっと無駄にしちゃったかも？
食事を終えて砂浜にたどり着くと、ねねちゃんはさっそく砂遊びをはじめた。 ここもきれいな白い砂。ゴミも全然落ちていない。 もっとも、この白い砂は、ワイキキビーチ本来のものではなくて、 オアフ島の北の方からわざわざ運んできたものなんですって。 ゴミが落ちていないのは、地元の人達が朝に夕に、ゴミ拾いをしているからなんですって。これ、ガイドブックで読んだ情報。
ところで、ねねちゃんは、自分から海に入っていこうとはしなかった。
でも、ワイキキビーチの思い出が砂遊びだけじゃあ、あんまりよね。
それで、パパがねねちゃんを海にさそって連れ出した。
パパがそばにいれば、ねねちゃんは水遊びだって、大好き！ まだ泳げないけれど、ぱちゃぱちゃやって遊んでいた。
ワイキキビーチの東寄りのここは、小さな子供が遊ぶにはちょうどいい。
とても遠浅だし、防波堤に囲まれているので、波がとても穏やか。防波堤があると、景観は、ちょっといまいちだけどね。
海に向かって左の方を向くと、山が見えた。たぶんあれが有名なダイヤモンドヘッドね。
右の方を向くと、高級ホテル群。真っ白なシェラトンモアナサーフライダーや、素敵なピンクパレス、
その向こうにはヒルトンハワイアンビレッジ。他にもたくさんのホテルビルが並んでいる。
ふとママは面白いことを思いついた。ねねちゃんを砂に埋めてやったらどうだろう？ 泣いちゃうかな？ どうかな？ ママはせっせとねねちゃんを埋める穴を掘り始めた。
ママが穴を掘り始めたら、ねねちゃんも一緒になって、せっせと掘り始めた。あーあ、自分が入れられちゃうとも知らずに‥。
二人して砂を掘っていると、パパはさみしそうだった。パパはほんとはねねちゃんを海で遊ばせたいのだ。 でもママは、海より砂が好き。ねねちゃんと砂を掘るのはほんとに楽しかった。
でも、水際だったせいか、砂はとっても掘りにくかった。というより、掘っても掘ってもすぐ埋まっちゃうの。 水分が多すぎて、すぐに平らになってしまう。ママはねねちゃんを穴に入れて、せっせと掘り続けた。 ママのたくらみに気付かないねねちゃんも、自分の周りの砂をせっせと掘っていく。
ほんとは胸ぐらいまで埋めてやりたかったのだけれど、そこまではとても掘れず、ねねちゃんはお尻だけ埋まった。 ねねちゃん、もう泥だらけ。砂まみれというよりは、泥まみれ。 白いから、汚い感じはしないけれど、ここの砂はとても細かくて、泥みたいだった。
海で洗えばほら元通り、になるかと思いきや、水着の目地に細かい砂が入り込み、 おニューの水着はたちまちおニューでなくなってしまった。
結局、海岸には３時過ぎから５時近くまでいた。５時といったら夕方のはずだけれど、まだ昼間みたいだった。 でも、あんまり長くいるとねねちゃんがカゼをひいてしまうかも。それでホテルへ引き上げることにした。
けれど、ホテルの部屋に帰って砂を落とそうと、ねねちゃんをお風呂に入れたら、そこでもまた水あそびが始まった。 今日はお昼寝したねねちゃん、まだまだ元気！ １時間以上もお風呂で遊んでいた。