チャアは、クルーズから帰ってくると直ぐに水着に着替えてプールへ行く準備をしました。
時間もまだ3時過ぎ、ちょうど陽も柔らかくなってプール遊びには最適です。
チャアは、足をプールにゆっくり浸けるとちょっと冷たそう。
「水冷たいの?」
「そうでもない」
気温が高いのでちょっと冷たく感じるのかな?
「あっ、暖かいよ。パパもおいでよ」
「どれどれ、暖かいね。これならいつまでも入ってられそうだ」
「パパ、前回りするから見てて」
「うまいね」
「今度は後ろ回りね」
「後はちょっとまがっちゃうね」
「もう一回ね」
「おっ、今度は完璧だね」
「チャア、逆立ちもできるよ。ちゃんと足出てるか見てて」
「どお?」
「うん、ちゃんと出てるよ」
「なんか、足が出てる感じがしないんだよね。もう一回やるね」
「今度は、たくさん出てたから自分でも分かったんじゃない?」
「うんうん、今は分かった」
チャアは、前にも後にも器用にくるくる回る。
シンクロナイズドスイミングみたいだ。
「パパ、一番あっちまで行こう。チャア、足つかないから引っ張ってって」
「じゃ、引っ張るよ」
「海、奇麗だね」
「もうちょっと日陰になったら行ってみよ」
「そうだね」
今回チャアは、あまり陽に焼けない様にしているので日向を結構気にしています。
その点、ここのプールは日が出ていても日陰になる部分が結構あって過ごしやすい。
「パパ、見て見て」
「イタリアンフェッテ」
「次は、グランジュッテ」
「アントルシャカトル〜〜〜〜〜」
「ははは、肩でアントルシャカトルしてるね。アントルシャ肩か」
「そう、アントルシャ肩〜〜〜」
「今度は、下にべったりつくね」
「どお」
「チャアは相変わらず柔らかいね」
チャアはプールの中でもバレエを踊っています。
「パパ、こっち来てしゃがんで」
「何するの?」
「パパが立ったら、チャアはジャンプするから」
「じゃ、いくよ」
「まだだよ」
「水の中じゃ聞こえないから、準備できたら肩叩いて」
「うん、肩たたくね」
トントン、バシャーン
「おお〜〜〜、すごく飛んだね」
「飛んだね」
「もう1回」
トントン、バシャーン
「今度は、パパが手で飛ばすからね」
「どうやって?」
「手で持って放り上げるから」
キュルキュル、バシャーン
「回転してたでしょ」
「うんうん、面白い。もう一回やって」
キュルキュル、バシャーン
こういうのは、きりがなくて延々と続いちゃうんですよね。
「チャア、向こうまで泳いで帰って来てごらん」
「うん、パパついてきて」
「うわっ、速いね」
チャアは泳ぎがうまくなったよね。イルカみたいだ。
プール遊びをしていると時間の経つのを忘れてしまう。
時々無理にでも休憩いれないとへたばっちゃうよ。