今回、朝食は全てホテルのビュッフェで摂りました。
種類は結構あっても、美味しく食べられるものは限られているので飽きちゃうのですが、
手軽ですからね。
でも、いつも定番で美味しいのが卵料理。
大抵のホテルは、目の前で卵を焼いてくれます。
今回もこの卵焼きおじさん、いやお兄さんがいました。
「卵食べる?」
「うん、目玉焼きがいい」
「じゃ、あそこで作ってもらっておいで」
「え〜〜〜、一緒に行って」
今まで何度も作ってもらっているので1人で行くかなって思ったけれど 今回はなるべくパパから離れない事にしている様です。
「じゃ、一緒に行くから、頼んでごらん」
「サニーサイドアップ」でいいかな。
「パパ、言って」
「じゃ、2フライズプリーズ」
「ワンサイド、オア、ボウスサイド?」
「ボウスサイドプリーズ」
卵焼きを作ってもらっていると、チャアはパパの耳にそっとつぶやいた。
「パパ、卵割れちゃってるよ」
「はは、ちょっと下手だね」「じゃ、こっちをパパのにするから、次のやつに期待しよう」
出来上がった卵焼きを持って席に着きました。
「この卵割れてないけど、白身も生だよ。黄身は生でもいいけど白身は焼いてないとね」
「パパのは卵焼きになっちゃってるけど交換する?」
「ううん、こっちでいい」
「パパのは両面焼いて卵焼きになっちゃたんで、
チャアのは片面にしたんだけど生になっちゃったね」
「あの人、卵割るのも下手だよ」
「半分くらい割れちゃってたよね」
「割れたのは、オムレツ用に移し替えてるけど、
割れてないのも入れ物からフライパンに入れる時に割れちゃってるし」
「まだ、見習いなのかな? 若そうだったから」
「そうかも」
かくして、シェラトンランカウイビーチリゾートの卵焼きおにいさんは 卵を割るのが下手という結論に落ち着きました。