朝食を済まし、時計を見ると8時ちょっと前。
マングローブ・リバークルーズの集合時間が9時45分だからまだ時間がある。
「パパ、海行ってみよう」
「ちょっと待って、これ食べちゃうから」
「早く早く〜〜〜」
昨日は暗くて良く分からなかったが、ホテルは浜に面していて海は直ぐ側。
それも完全にプライベートビーチ。
プールを通って砂浜に出るとまだ人は誰もいません。
チャアはさっそくサンダルを脱いで海に入っていきます。
「わー、気持ちいい、パパも入ってみなよ」
「気持ちいいね」
「あれっ、今何か動いていったよ。ちょろちょろって」
「何?、何?」
「今、穴に入っていった。カニだよ」
「何処? 、何処?」
「う〜〜ん、出てこないね」
「そっちを探してみようか」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「全然いないね。でも穴がいっぱいあるからそのうち出てくるかな」
「そうだね。帰ってきたら海で遊ぼうね」
チャアはもう、リバークルーズから帰って来てからの事を考えている。
「涼しくなってるから焼けずに遊べるね」
「うん、今回はあまり焼かない様にするんだ」
「さて、そろそろ部屋に戻ろうか」
「パパ、あそこに何かいるよ」
「カニだね」
「あっちにも、こっちにも。1匹、2匹、3匹、4匹、5匹」
「うわっ、一杯いるね」
たくさんのカニが岩に張り付いていました。
とてもちっちゃいカニだけど波にのまれても一生懸命岩にしがみ付いています。
しばらくカニを眺めてカメラに収めた後、部屋へ戻りました。