魚ショーを見た後はふたたびボートに乗って外洋へ出て行きました。
マングローブの中とは違って、ボートはものすごいスピードで飛ばしています。
しばらくして、ガイドが船頭に何か合図を送ると、
ボートは急にエンジンを止めゆっくりと停止しました。
「あそこを見てください。何か分かりますか?」
「イルカですよ」
良く見ると何かが海から時々ぼこっと出てきている。
「ほら、あっちにもいますよ」
よーく見てないと分からない。
「パパ、何処?」
「ほら、あそこ。良く見てると時々イルカの背ビレが見えるでしょう」
「あ、ほんとだ」
「もっと、近くで見たいですよね」
「これから、近くにいきますが、
あのイルカは慣れていないのでエンジン音でも逃げてしまいます」
「ゆっくり行きますけど、逃げちゃったら諦めてください」
エンジンを少し蒸かすと、その後は惰性でゆっくり進んで行く。
「ほら、あそこにいる。あっちにもいるよ」
「さっきより良く見えるね」
やっぱり背ビレの部分しか見えないけどさっきより随分近くに見えます。
「いつでも見れるという訳では無いので、皆さんはラッキーですね」
イルカと分かる程のものではなかったけれど、 一応イルカが見れたのでラッキーなのでしょう。