Philippines  セブ・マクタン島

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【 フィリピン航空 】

フィリピン航空機

フィリピンは近い。飛行機は成田発14時55分だというので、いつもより遅い8時頃起き、10時前に家を出た。

空港に着いたのはちょうどお昼時だったので、マックでお昼を買い、そのまま出国ゲートへ。 おやおや、ゲートがかつてないほどガラガラだ。もしかして、出国カードが廃止になったせい?  出国カードをパスポートにホッチキスで止めなくてもいいんだもの、処理もその分早くなるよね。

さて、搭乗は「ビジネスクラスのお客様」並びに「小さなお子様連れのお客様」から。
〔チャアってまだ"小さなお子様"だろうか〕と考えていると、 係員のお姉さんが「もしよかったらどうぞ」って声を掛けてくれた。 でもきりんがトイレに行ったっきり戻ってこないので、せっかくの優先搭乗も行使できずじまい。 チャアがイライラして不機嫌になる。
「こういうとき、パパっていつもトイレに行ってていないんだよねー」とはネネの弁。

搭乗を待っている人の中には、見覚えのある顔があった。成田行きの電車の中で、前に座っていた人たちだ。 紫色の派手なバッグを持っているから間違えようもない。
実はガラガラの電車の中でチャアが言ってたんだよね。
「ねえ、ここに乗ってる人でさあ、一緒にセブ行って同じホテルに泊る人っていると思う?」って。
「バカねえ、いるわけないじゃないの。みんな空港から世界中に散っていくんだから。 世界の広さが分かってないわね、アンタ」と笑い飛ばしたっけ。ところがなんと、少なくともセブに行く人はいたわけだ。 飛行機の時間に合わせて成田へ向かうのだから、 同じ電車から同じ飛行機へという偶然もそう稀なことではないのかもしれない。

う〜ん、世界はあんがい狭い。

バカなのはうさぎの方でした。

今回はフィリピン航空セブ行き直行便。それは翼の両端をちょっと上げて待っていた。 その裏側にも、尾翼と同じ紺・赤・黄の太陽マーク。
機体はA330-300。エンジンが左右に一つづつしかついていない機種だ。

フィリピン航空はよく遅れると聞いていたけれど、今日は定刻の出発。 安定飛行に入るとすぐにチャイルドミールが配膳された。 内容は、バターライスにチキンと白身魚のフライ、それにフルーツとチョコレートケーキ、うさぎパン。 フィリピン航空はチャイルドミールを12歳以上には配膳しないというポリシーがあるらしく、 チャアの分しか受け取れなかったけれど、チョコレートケーキはネネがありがたくぺろりと平らげた。

出発から一時間ほど経つと、大人の機内食も配られた。こちらはチキンとビーフからの選択。 テロ対策のためか、カトラリーはナイフだけプラスチック。 デザートはなんと和菓子、それにドライマンゴーの小袋が嬉しい。 緑茶があればもっと良かったのだけれど、クルーにお願いしたら「緑茶のサービスはのちほどです」とのこと。 ちょっとガッカリ。どうせなら、緑茶は和菓子と一緒にいただきたいものです。

機内食から大分時間が経ってから、おつまみ(ガーリック風味のピーナッツ)が配られた。 おつまみよりも機内食が先だった経験は今回が初めて。でも、この方がありがたい。

機内映画も面白かった。ただの野球映画なのだけれど、これのどこが面白いって、中国語の字幕。 耳から入ってくる日本語と照らし合わせて見ていると、実に面白い。 「すごい!」が「不可思議」、「飛びます!」が「一直球」、「何言ってんだよ」が「不行」。 "ペイ・アテンション"がそのまんま「請注意」。それに名前の当て字も面白い。ミッキーが「米奇」とかね。

映画が終わっても、まだ到着まで時間があったので、ヘッドホンでポップスを聴きはじめた。 ところが、たいして経たないうちに、ヘッドホンを集められてしまい、 うさぎは、手持ち無沙汰になったチャアの文句に付き合わされる羽目になった。 あとで食べようと思って座席のポッケに入れておいたパンも、 スチュワーデスさんがすいっと抜いて勝手に持っていってしまった。この辺ちょっとサービス改善の余地あり。

でもまあなんだかんだ言っても、飛行機の使命は目的地までお客を安全に運ぶこと。 そのほかのことは良かったからって悪かったからって、どうってことはない。 セブのマクタン空港は、滑走路脇に建物が並んでいて、まかり間違えばぶつかるんじゃないかとヒヤヒヤした。 けれど、PR433便は何事もなく無事空港に到着。よかった、よかった。ありがとうフィリピン航空。 

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