「住宅ローンを完済したら、そのご褒美に久々の海外旅行に行こうね」 と決めてからほんの一年余り。 意外に早く、このチャンスはやってきた。
行き先をタイに定めたのは、 この国が日本同様、列強諸国の侵略から辛くも独立を守り抜いた国だったから。 アジア諸国の中で最も古来の文化を色濃く留めていることを期待して、 当初はアユタヤやチェンマイを見たいという所から話は始まった。
ところがそのうち、 「遺跡の観光ばかりでは子供たちが飽きてしまうからビーチにも行こう」という話になった。
更に考えるうちに 「アユタヤはビーチから遠いので、バンコク+パタヤビーチにしよう」と変更。
そして、 「いやいや、ビーチならパタヤよりプーケットの方がいいらしい」と、 どんどん旅の目的は文化から離れ、 遂にはバンコク観光すらなくなって、 プーケット滞在のみのリゾート型旅行へと変容を遂げたのであった。
そうした中で、ラッキーだったのは、何といっても「ラグナエリア」との出会いだった。
ラグナエリアは、ここ十数年来の若いリゾート地であるプーケット島の中でも最も若いエリアで、
美しいバンタオビーチの前に広がる、広大なエリアであるという。
全長2キロに渡るそのエリアには人工のラグーンがあり、
その広大なラグーンを抱くように5つの高級リゾートが点在している。
特徴的なのは、これらホテル間の垣根が非常に低いこと。
各ホテルはシャトルバスやラグーンを行き交うシャトルボートで繋がり、相互の行き来がたやすくなっている。
そしてこのエリアの滞在者は、他ホテルの施設をも自由に利用できることになっている。
5つのホテルはそれぞれに個性的で、
その中心となるのはシェラトンホテルチェーンの中でも最高峰のシェラトングランデ。
脇を固めるのが、スパで世界にその名を馳せるバンヤンツリー、
アクティビティ充実型のPICグループ・ラグナビーチクラブ、
タイ最大のホテルチェーンDusit(デュシット)、
そしてプーケットでは珍しいコンドミニアムホテル・アラマンダだ。
この中で、今回泊ったのは「アラマンダ」。
113平米もあるという広々とした部屋に憧れて、うさぎが選んだのだ。