デュシットのエントランスを出て、ビーチを背に真っ直ぐ歩くと、じきにカナルビレッジについた。
ここでウィンドーショッピングをしばし楽しみ、小さなピザ屋で昼食をとると、
早くもキッズクラブのお迎えの時間が迫っていた。
30分に一本のシャトルボートを待ってのんびり帰ったのでは1時のお迎えに間に合わないかもしれない。
そこで歩いて帰ることにした。アラマンダまでは1キロくらいの距離だから、20分もあれば帰りつくだろう。
ところがそれは甘かった。カナルビレッジを出て林の中の道を歩きながら先を見やると、 お天道様の下でアスファルトの道がギラギラと焼けて光っていた。
この炎天下を20分歩くのって、日射病覚悟かも‥。
とうさぎは怖気づく。そこへなんと、ラッキーにもデュシットから空車のシャトルバスがやってきた! うさぎはあわてて手を上げ、アラマンダまで乗せてってもらうことにした。
‥うーん、やっぱり車は速い! 道の両端に並んだグラジオラスが後ろに飛んでゆく。 あっという間にアラマンダに到着だ。 きりんが言うように、確かにシャトルボートのような風情はないかもしれないが、 やっぱり〔シャトルバスがあってよかった〕と思ったうさぎであった。これも「タダ」だしね‥。