万事が順調で、ただただ楽しい旅行でした。
添乗員付きの周遊ツアーって、効率よくあちこち回れるのはいいのですが、その分、一箇所一箇所の印象が薄い。 ところが今回は、一つ一つの場所が非常に印象深かった。
どこの国にもそれぞれ魅力はありますが、これほど多様な魅力に満ちた国を、わたしは他には知りません。 まるで万華鏡のように、次から次へと様々な景色に出会えるのです。
選んだツアーのプランもよかったと思います。 長時間のバス移動を避けたかったため、国内線を利用するプランを選びました。 イスタンブールからイズミール、アンカラからイスタンブールは国内線でひとっとび。 これは想像通り、ラクでした。
とはいえ、景色が良いので、バスに乗るのも悪くはない。 トルコはとにかく空がきれい。 雲間から光が差していたり、虹もなんどか見ました。
また、このツアーはホテルが良かったです。 6つのホテルに泊まりましたが、それぞれ土地のイメージに合った、違った印象のホテルでした。
最初に泊まったイスタンブールのホテルは、旧市街にあるアンティークなホテル。 天井が高く、アガサ・クリスティーのオリエント急行殺人事件に出てきそう。
パムッカレ近くで泊まったのは、温水プールつきのリゾートホテル。 家族連れで賑わっていました。
三番目のデデマン・コンヤはトルコの大ホテルチェーンが誇る折り目正しい高級ホテル。
四つ目はカッパドキアの洞窟ホテル。 眺望が素晴らしく、いかにもカッパドキアらしい景色で、朝は無数の気球が飛んでいるのを見ることができました。
アンカラの宿は「エアポートホテル」という名前だったので期待していませんでしたが、 壁に大きな絵がたくさん描かれた、トルコの雰囲気たっぷりのゴージャスなホテルでした。 オスマン時代の宮殿のよう。
唯一、最後のイスタンブールだけが割と平凡で、普通のシェラトンでしたが、 広々として明るい部屋で、快適でした。
食べ物や飲み物も、どこで何を食べても美味しいし。 初めて食べるものもいろいろありましたが、 珍しすぎないのが良かったです。 つまり、珍味ではない。 ちょっと目新しく、でも口に合う感じ。
万事において、ちょうどいいカルチャーショックだったと思います。 楽しく驚ける程度のマイルドなカルチャーショック。 濃いトルコが、ツアーであることで適度に薄まって、ちょうどよかったのだと思います。