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陰鬱で冷たい日本はさようなら、こんにちは陽気で明るいオーストラリア!
というわけで、6歳児の子供プチの手を引き降り立ったケアンズ。
どわ〜〜っと日本人観光客が吐き出される流れにのって、
超キビシ〜とされる税関をくぐり晴れて到着したのだ。
ああ、暖かい。いや、暑い?
どっちでもいいか、冬からのエスケープなんだから。
さて、ホテルが手配してくれたらしい送迎の人を見つけなければ。
だが、いない。少しウロウロし、待ってみた。
まいったな、ホテルに連絡してみようか、と電話を探した。
と、その時、ちらっと私の苗字がごとき小さなローマ字が目に入った。
通常お出迎えの人は名前の書いてあるボードをかかげて
到着口に立ってお目当てのツーリストを探しているものだ。
だが、そのオヤジ、いや、おっちゃん、
椅子にくつろいで座り、名前が書いてあるらしきボードで扇いでいる。
まあ、熱帯なんだから暑かろう。だが、これでわかるかっちゅ〜の。
送迎が来てないことは時にあることだ。
これはまあ勘弁しよう、だがそのボードは・・・と思うが早いか、
そのオヤジにたちまちのうちに歓迎され煙に巻かれながら、
ぼったくられたような両替を済ませ、バスへ向かう。
送迎人との奇跡の出会いを経て
ニッポンからきた母子は夜空の広がる早朝のハイウエイを北上した。