marvin redpost Louis Sackar

多読を始めた初期の頃に読みました。 フィフティースっぽい絵がとてもクールでお洒落なオールカラーの絵本です。

見た目はかわいくオシャレですが、物語はけっこう重いです。 貧富の差や競争の激しいアメリカ社会の現実が容赦なく描かれています。 著者は日本名ですが、英語も感覚も非常にアメリカっぽく、軽いカルチャーショックを受けました。

文章は、英語らしい英語で書かれています。 見慣れない単語もたくさんありましたが、初出のときだけ訳語が小さくふってあり、 英語を読み始めたばかりのわたしにとっては有り難かったです。

外国人学習者向けのグレーデッドリーダーズしか読めなかったわたしが ネイティブの子どもたちが読む本に一歩を踏み出せたのは、 この本で英語らしい表現に慣れたからだと思っています。

続きものなので、第一巻から順番に読むのがオススメです。

本の内容レベル
語数
Big Fat Cat and the Mustard Pie

★★★

Big Fat Cat and the Mustard Pie

エドは、寂れたモールに小さな店を構えるパイ職人。 ブタ猫が店のパイを食べてしまうのが目下の悩み・・・。 ビッグ・ファット・キャット第一巻目。

カラー絵本。50'sっぽい絵がオシャレですが、物語の内容はシビア。 一話完結型ではなく、ビミョ〜〜なところで話が終わるので、 読み始めるなら、7巻まで付き合う覚悟が必要。 巻末に文法説明あり。内容は普通の文法ですが、文法用語を用いていないので、文法用語アレルギーの人にはいいかも。

BFC1
(Y2.4)

1700
Big Fat Cat Goes To Town

★★★

Big Fat Cat Goes To Town

疲れた足を引きずりながら、あてどもなく歩くエドの前に、新しく出来たモールの広告が・・・。 ビッグ・ファット・キャット第二巻目。

絵は可愛いですが、ますます過酷になっていく主人公の運命。 文字数は一巻から大幅に増えていますが、滑りの良い文章なので、サクサク読めました。 難しい単語は、ルビで日本語訳つき。後半半分以上のページは文法説明。

BFC2
(Y2.7)

4000
Big Fat Cat and the Ghost Avenue

★★★★

Big Fat Cat and the Ghost Avenue

打ちひしがれたエドの前に現れたのは、廃墟化した街だった・・・。 ビッグ・ファット・キャット第三巻目。

徹底的に弱者に厳しい、目をそむけたくなるようなアメリカ社会が描かれ、ますます物語はヘヴィーに・・・。 可愛い絵だけが救い。 後半は、物語の「読み飛ばし」方法の懇切丁寧な解説。 「自分では使わないように」という注意書きつきのスラングあり。

BFC3
(Y2.3)

3927
Big Fat Cat and the Magic Pie Shop

★★★

Big Fat Cat and the Magic Pie Shop

新しい店を始めたエド。仲間と共に、活気ある日々を送っていましたが・・・。 ビッグ・ファット・キャット第四巻目。

理不尽な暴力、食べられることなく、次々と無駄になるエドのパイ。 仲間との友情、エドの頑張り。 ビターな部分と甘酸っぱい部分と。 英語は読みやすいですが、話が重すぎて、一冊読み終えると、ハア〜〜ッって感じ。 先が気になりつつも、楽しく気楽に読める本を間に挟まないと、神経が持たない・・・。

BFC4
(Y2.2)

8316
Big Fat Cat VS. Mr. Jones

★★★★

Big Fat Cat VS. Mr. Jones

パイ・コンテストに出場したエドの背後に忍び寄る陰謀の影、 そしてビッグ・ファット・キャットの影・・・。 ビッグ・ファット・キャット第五巻目。

またもや苦難の連続のエド、またしてもビミョーなところで次巻に続く・・・。 でも今回はちょっと爽やかで、読後感も良かったです。 ・・・っていうか、こちらの神経がこの本に慣れてきたのかも??

BFC5
(Y2.5)

4500
Big Fat Cat and the Fortune Cookie

★★★★

Big Fat Cat and the Fortune Cookie

これから審査に入ろうというとき、パイ・コンテストの主催者が目にした信じられない光景とは・・・。 ビッグ・ファット・キャット第六巻目。

これまでエドの邪魔ばかりしてきたビッグ・ファット・キャットが、初めてエドの役に?!(結果的に) 全体的に「ガラスの仮面」的展開になってきたような・・・? 後半は、比較的ラクに読める英語の本の紹介です。

BFC6
(Y2.5)

7000
Big Fat Cat and the Snow of the Century

★★★★

Big Fat Cat and the Snow of the Century

平和なホワイト・クリスマス・・・のはずが・・・?! ビッグ・ファット・キャット第七巻目(最終巻)。

全巻で3万8000語。達成感を感じました。 この長さの物語が読めたのは、絵本だったからなのと、7巻に分かれていたからだと思います。 1〜7巻を通し、同じ単語・同じ言い回しが繰り返し出てきたので、 後へ行くほど読みやすくなっていきました。 巻末にはバラエティ豊かなオリジナル短編を5つ収録。

BFC7
(Y2.5)

9200
全7巻。総語数:38,000

初稿:2012年3月10日
最終更新日:2012年3月10日

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