Sarah Plain and Tallは、「英語で本が読めるようになってよかった」とつくづく思わせてくれたシリーズです。 アメリカの大平原で暮らす一家の年代記。 頑固で実直な女性サラを中心に、ゆっくりと、でも確かに移りゆく時の流れ。 静かに語られる家族一人一人の切ない感情に、いつも泣いてしまいます。

英語の平易さからいって、大人向けに書かれたものではないことは確かですが、 子ども向けとは思えないほど、表現が繊細で静か。 何気ない動作や言葉から心情を読み取るのは、人生経験の浅い子どもには無理なのでは?と思うほどです。

挿し絵がないので、これまで映画やテレビドラマから蓄えた大草原のイメージを膨らませ、 自分ならこんなときどんな表情をするか、それを考えながら、登場人物の表情を想像する。 そうしていると、いつの間にか自分の人生を照らし合わせて読んでいることに気付きます。

本の内容レベル
語数
Sarah, Plain and Tall

★★★★★

Sarah, Plain and Tall

母はすでになく、父と大草原で暮らすアンナとケイレブ。 父が出した花嫁募集の広告に応え、海沿いからサラがやってきた・・・。 サラシリーズ第1弾。

アンナの視点で、切ないまでに静かに語られる物語。 サラの一言一言に一喜一憂するケイレブ。 挿絵はなく、花の名や農場ならではの単語が独特で、YLの割に難かったですが、 一文一文かみ締めるように大事にゆっくり読みました。 1〜3巻を収録した 別売CDあり。 audible.comで試聴できます。

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(Y3.5)

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Skylark

★★★★★

Skylark

父が再婚し、幸せに沸く姉弟。 しかし彼らが暮らす大草原に、しばらく雨は降っておらず・・・。 サラシリーズ第2弾。

子ども向けにしては切なく静かすぎるこのシリーズ、 どうしても1度は泣いてしまいます。 サラが手紙の行間を読んだように、わたしも物語の行間を読みました。 1〜3巻を収録した 別売CDあり。 audible.comで試聴できます。

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(Y3.5)

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Caleb's Story

★★★★★

Caleb's Story

冬も間近な大草原の農場で暮らす一家に、見知らぬ老人がやってきた。 父の不在中だったが、凍える彼を母は家に上げる。 サラシリーズ第3弾。

母、妹、兄。家族の一人一人にそれぞれ違った役割があり、 きつく結ばった縄の結び目を少しずつ解きほぐしてゆく様が、静かに丁寧に描かれていました。 何度か泣いてしまった。 農場関係の単語が少なく、1巻目より読みやすかったです。 1〜3巻を収録した 別売CDあり。 audible.comで試聴できます。

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(Y3.5)

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More Perfect Than the Moon

★★★★★

More Perfect Than the Moon

姉・兄から日記を書く習慣を受け継いだキャシー。 想像の翼をはばたかせ、兄・姉とは違ったタイプの日記を書くが・・・。。 サラシリーズ第4弾。

いつも心が震えてたまらないこのシリーズ。 初めて最後まで一度も泣かずに読めました。 日々繰り返される生活と、変わりゆくもの。 3巻までにこの家族が築きあげてきた穏やかな日常が描かれ、心休まる一冊でした。

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(Y3.5)

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Grandfather's Dance

★★★★★

Grandfather's Dance

キャシーの手で綴られる、大草原で行われるアンナの結婚式の様子。 そしてもう一つの結婚式も・・・。 世代の交代を描くサラシリーズ第5(最終)弾。

些細な行動に、ふとした心の動きが隠されている。 子どもが読んで分かるのか、と思うほど、リリカルで繊細な描写。 一つ一つの言葉の大切さを教わりました。 辛すぎて読み返せない巻もあるけれど、この物語に出会えて本当によかった。

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(Y3.5)

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全5巻。総語数:51,715

初稿:2013年9月14日
最終更新日:2013年9月14日

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