座席は後ろの方。非常口が目の前で足元は広くて結構いい席でした。
	チャアは早速、機上セットを取り出して並べています。
	離陸まで後10分くらいかなって思っていると、
	スチュワーデスが近寄ってきて何か言っています。
	「お子さんは何歳ですか?」
	「えっと、11歳です」
	「12歳以上でないとこの席は座れません。
	申し訳ありませんが、席を替わっていただけませんか?」
	「チャア、この席12歳にならないと座れないんだって、
	席変わるから荷物まとめておいて」
	「分かりました。でも、窓際の席でお願いしますね」
	「かしこまりました。しばらくお待ち下さい」
	
	そういうと、スチュワーデスは行ってしまいました。
	しばらくしてスチュワーデスが戻ってくると、
	
	「すみません、あちらの席に移っていただけませんか?」
	「はい、分かりました」
	「何番ですか?」
	「xxです」
	「チャア、席変わるから荷物持って」
	
移った席は一番後ろの席でした。 この飛行機は3席+4席+3席の大型機でしたが、 一番後ろは細くなっているので窓際が2席でした。
	「2人だからちょうどいいね」
	「パパ、窓際座る?」
	「チャア、座っていいよ」
	「でも、ずっと窓際だから、パパも座りたいでしょ」
	「パパは何回も座ってるからいいよ」
	
	気遣ってくれてありがとう。
	座席につくと、チャアはとっても眠そう。
	今日も朝から出発するまで、プールと海で遊んでいたからね。
	チャアはそのまま眠りに落ちてしまいました。