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Whistler〜Vancouver in 2002

国境

< 七日目 >

 国境越え 

今回の旅の目的のひとつでもある、「陸路の国境超え」
島国である日本人には、陸路で他の国へ行く という事は、不可能な事。
その昔、高校生の頃、米国にホームステイしていた時
ホスト ファミリーが、メキシコに連れて行ってくれた時の事を結構鮮明に覚えている。
こんな風に、歩いて国を渡る・・という事が自分には信じられなかった。
そんな記憶を、娘達にも経験させたくて・・・・

Vancouverの営業所のHertsに立ち寄り、スタッフに尋ねると
CANADAとAMERICAの国境までは、1時間くらい と言う。
しかし、シアトル マリナーズの球場まで行くなら、片道3時間。
夫は、ちょっと「イチロー」見たかったみたいだけれど(会える訳無いって・・・)
「男の子ならまだしも、娘だし、国境超えにだけこだわって良いのではないか」と説得。

朝、Bread Gardenでベーグル サンドと、クロワッサンを買って、いざ出発!!
本当に、国境までは1時間。
あっという間に着いてしまいました。

ところが・・・・
そこから、渋滞・・・・
何かあったのかと、隣の車の運転手に聞くが、
AMERICAに行くにはやはり此処を通過するらしい。
面倒な手続きは無い とのことだが・・・・

あまりの渋滞に、私と娘達は車から降りて、芝生を歩く。
片方に、CANADAの国旗、片方にAMERICAの国旗がなびき、
まさに此処が国境らしい。
そこのアーチを、走って通り抜ける娘達をvideoに収める。
多分、正確には此処が国境線なのだろうけれど、その先に検問がある。
そこを通過しないと、国的にAMERICAに行く事にはならないのだろう。

1時間の渋滞の末、やっと、入国検査的な場所に到着。
他の車は、パスポートを提示すればスムーズに通過できたようだが、
どうも、それはCANADAかAMERICAのいずれかの国の人らしい。
我々は、いったん車から降ろされ、入国カードを書かせられる。
その上、$24(4人分)徴収される。多分、入国税。
不安になって、「帰りも、またお金を取られるのか?」と聞くと、
「多分取られないと思うが、此処はAMERICAで、帰りはCANADAだから解らない。」
との答え。
そうですか・・・

周りを見ると、此処に降ろされるのは、CANADA、AMERICA以外の国民らしく
アジア系の人々がいる。
その後、「ハムや、果物、生ものを持っているか?」と、検疫検査。
そうだ!!
朝買ったサンドウィッチにハムが挟んであったよね・・・・
正直に告白。
「そこで、待っていて」と、言い残され、車の中を検査される。

「O.K.」と、言われ、やっと解放。
ふうーーーー。
「国を超える」と言う事は、こんなに大変な事なのね。
でも、昔MEXICOに行った時は、こんなに大事ではなかったんだけれどナ。
もしかして、それはAMERICA人と一緒だったからなのかな!?

ともあれ、やっと通過して、あまりに時間がかかって、
夫はマリナーズ球場は諦めたらしい。

その辺の海沿いに車を停めて(余り、海は綺麗ではないです)
LUNCHを食べて、kiteに挑戦。
HAWAIIでも何度も挑戦するも、中々上手に上がらない。
日本の凧揚げと何が違うのだろう!???
マタも、惨敗。

買ったばかりのインラインスケートでローラー ブレイディングを楽しむ娘達。
その後、ちょっとドライブするも、
国境近くというのは、果てしなく田舎で何も無い。
アウトレットっぽい並びをちょっと見学、ガソリンを入れるかどうか迷ったが
そのままCANADAへ戻る。

AMERICA滞在、正味3時間。
帰路は、マタも渋滞。
今度は、車から降ろされる事無く、
「最後にCANADAにいたのはいつ?」と質問され、
「3時間前」と答えると、すっごく疑われた。

「3時間前!??? 何しにAMERICAへ行ったんだ!?」
「 日本は島国なので、陸路の国境超えを娘達に経験させたくて・・・」
と言うような事を説明して、難無きを得たけれど、
係員はちょっと怪訝そうでした。

何の為に、こんなにしてまで、国境超えをするのか と思うより、
私的には、中々出来ない経験だったと$24払っても、満足感ある1日でした。
AMERICAでは、何もしなかったのだけれどね・・・

 夕食 

夕方、1週間のレンタル期間終了の為、車を返却。
12年前に、新婚旅行で訪れたお寿司屋さんに行く事にする。
12年前に、現地のガイドさんに教えていただき、安くて美味しかった。
なんと、現在もあの時のおかみさんが営業を続けていた。
Denman st.とRobson st.の交差した所にある「武蔵」
観光客は、殆どいなくて、地元のお客さんが多い。
雲丹やイクラも、あの頃と変わらずC$1程度で、感激。
お腹一杯食べても、Whistlerのお寿司屋さんより安かった。

 子供たちの冒険 

大満足して、新婚旅行で泊まったHotel Empire Landmarkの最上階の回転ラウンジへ!!
行こうとすると・・・・
「お子様は入れません」の、入り口お払い箱。
あ〜あ・・・
娘達よ、あなた達は、大人になって雪辱を晴らしなさい!!

おとなしく、帰路へ着く。

ところが、この日はこれで終わらなかった。
シャワーをして、「ランドリー室へ行ってくるよ」と夫に告げ
(その時、娘達はもうひとつのシャワー ルームの中)
私は、洗濯物を抱えランドリー室へ・・・
洗濯物を入れ、コインを入れ、オンして、部屋に戻ると
夫は、シャワー中。

「子供達は!?」
「君を追って、ランドリー室へ行ったよ。」
「えっ!?だって、カード持っていないじゃない!?」
「あっ・・・・・・」
血の気が引いて、慌ててエレベーターに乗り込む。
ロビーには、姿がない。

全てのエレベーターに娘達の姿が無い事を確認してから
ランドリー室へ。
当然此処も、カードが無ければ入れない仕組みなのでいる訳は無い。

部屋に戻ると、そこに二人の姿が・・・・
「何処行っていたのよ。」と、逆上する母。
聞けば、エレベーターに乗った途端に、
カードを持っていないことに気づいたらしいが
時既に遅し。
エレベーターは、ロービーまで降りる。
カードが無いと、自分達のフロアーに戻れない事は理解していた娘達は
ロビーで、誰かに話し掛けようとしたらしい。(そんな能力が何処にある!?)

聞いていると、中国語・・・・・駄目だと思った彼女達は
エレベーターに乗り込む人を発見。
すばやく一緒に乗り込むことに成功。
その人がカードを入れた時に自分達のフロアーのボタンを押そうとしたが間に合わず、
その人が、"No Card?"とか何とか聞いてくれたらしく、
"Yes"と答えると、
もう1度、自分のカードを挿入してくれたらしい。
それで、無事に自分の部屋に戻れたらしい。

1歩間違えれば非常に危険な出来事ではあったが
パニックにもならず対処できた彼女達には一目置こう。
と、思いながらも、心配余ってかっかと怒る母でした。

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