水切りラックは適材適所
上の写真は、わたしが愛用している水切りラックです。 長年気に入ったものに巡り合えず、諦めかけていたところ、 昨年ついにハワイでこれと出会いました。
尤も、わざわざ海外で買うほどのこともない、一見ごく普通のラックです。 でもわが家にはこれでなくてはダメなのです。
このラックの特長は、仕切りの間隔が広いこと。 日本で売られている普通の水切りラックの1.5倍くらいあります。 だから少し深めの皿でも立てられ、深皿の多いわが家ではたいへん重宝です。
でも、ピッチが広いということは、密度が低いということ。つまり場所効率が悪い。 だからか、ものの本に「水切りラックはピッチの狭いものが良い」と 書いてあったりします。 確かに、平たい皿の場合には、密なピッチのほうがたくさん並べられて便利かもしれません。
また一方、仕切りの間隔は狭いのに、深めの皿でも立てられるラックもあります。 仕切りが浅いため、皿の深さに融通が利くのです。 ところがこれは、立てられる皿の大きさに制限があります。 大きな皿だと安定しません。
欠点のない人間がいないのと同様、道具もなかなか万能にはなりえないもののようです。 だから適材適所であることはとても大切。 絶対的な尺度で「これは良いモノ・悪いモノ」と振り分ける前に、 他の条件との兼ね合い・相性を考えてみる。 すると思わぬコンビネーションが見えてくるものです。
初稿:2007年5月24日