窓辺の効用
「うわあ〜素敵!」と、部屋に入った瞬間、思わず叫びたくなる家があります。 知人の家であったり、新築住宅のモデルルームであったり。
「何がそんなに素敵なのかしら?」と分析してみる。 すると、たいてい「光の使い方」が上手だったりします。 照明の当て方・窓辺の演出。 とくに昼間、窓から差し込む柔らかい光は、全てのものを美しく変えてしまいます。
試しに、一方から光のあたっている物の写真を撮ってみて下さい。 フラッシュを焚いて撮ると、光が均されて単調になり、説明的な写真になります。 フラッシュを焚かないで撮ると、自然光が生かされ、魅力的に写ります。
人間の目は光を追います。ひまわりの花と同じで、顔を光のほうに向けたがる。 だから光の入ってくるところ、つまり窓辺はインテリアの要です。 窓辺にちょっと凝るだけで、家全体の印象がアップします。
たとえば、カーテンレールをお洒落なものに変えてみる。 取り付け位置も、今より少し上げてみる。 窓の高さよりずっと上、天井から吊るのも素敵です。 レールの長さは、窓の幅より20センチほど長めにたっぷりと。 こうすると、左右に寄せたカーテンに邪魔されず、窓が大きく見えて、開放感が増します。
窓辺近くにはなるべくごちゃごちゃした物を置かず、 部屋を片付けるときも、まず窓辺付近から。 すると、途中で時間切れになってしまっても、実際に片付けた以上に、部屋がすっきり見えます。
初稿:2007年10月11日