探しものはなんですか
インターネットの普及により、 ものが探しやすくなりました。 検索窓に名前を打ち込めば、たちどころにそのありかが分かる。 便利ですね。
でも、名前が分からないと手も足も出ないのがネット検索の泣き所。 写真の砂糖を探す際には 「でこぼこ シュガー」「いびつ 角砂糖」など、 見た目の特徴を言葉に直し、まずは呼称を調べたものです。 砂糖の呼び名一つにばかばかしいほどの労力を費やしました。
それでも、存在することが確実なものはまだ探しやすい。 イメージがはっきりしないものの場合はもっと厄介です。
たとえば、お玉やフライ返しを壁にかけるフックを探していたときのこと、 「壁を傷つけず、安定感があり、できればお洒落なもの」がいくら探しても見つからず、 そもそもそんな都合のよいものは存在しないのではないかと諦めかけました。
ところがこの話を友人にしたところ、こともなげに言うではありませんか。 「レンジフードにひっかけるタイプならよく見るけど、それじゃダメなの?」と。
レンジフード! ダメも何も、全く思いつきもしなかった妙案でした。 早速「レンジフード フック」で検索をかけると、 すぐにイメージ通りのものが見つかり、一件落着。
以来、探し物があるときには、会う人ごとに言い触れ回ることにしました。 情報の守備範囲は人それぞれ。 そのうち誰かが良い情報をくれます。
初稿:2007年11月8日