2003年3月21日 耳あて

うさぎは冷え性で、体の末端にまで体温が行き渡らないタイプ。 だから、真夏でもお風呂に入るとき以外はスキー用ソックスをつねに履いています。

耳あてを愛用するのも同じ理由から。 からっ風の吹く季節(10月中旬から4月いっぱいまで)に外出するときには、 これが手放せません。 耳あてをせずに外を歩こうものなら、耳がビンビンに冷えて、頭までがガンガン痛くなって きます。 だから耳あては靴下同様、うさぎの必須アイテムなの。

でもこれ、あんまりオシャレじゃないんだよねー。
耳あてをしていると、何を着ようが何を履こうが、 ぜったい「オシャレさん」とは呼ばれない悲しさがあります。
ここ数年はまだ流行っているからいいけれど、 過去には、入手するのさえ困難な時代がありました。 (おお、なんとうさぎってば歴史の証人みたいじゃないか!)
そういう耳あて暗黒時代?に着用していると、道行く人が振り返っていくんです。
「なんじゃ、あれは〜??」みたいな感じで。
だいたい「伊達の薄着」という言葉からも分かるとおり、 世の中には「オシャレな人は寒がりであってはならない」という鉄則があります。 うさぎなんかもう、この第一ステップからして「いい女」を踏み外してるわねえ‥(涙)。

それはそうと。耳あては、けっこうよくなくなります。
落とす確率、なくす確率は、だいたい手袋と同じくらい。 今シーズンも一つ、なくしてしまいました。
かなり気に入ってたんですけどねー。紫色のフワフワが。 フィリピンで食べたデザート・ハロハロの色なのが気に入ってた。
でもある日スーパーの売り場で同じ色のを見かけて、
「あらウチの子と同じ色だわ。‥500円? わたしのはフリマで100円だったわ。 ラメ糸が織り込まれているところがオシャレね。 小さく折りたためるのも便利だけれど、 その分、頭にはめたときのフィット感がイマイチだわ。 やっぱりウチの子の方が優秀ねっ♪」 などと思いつつ、ぎゅっと抱きしめたのがそれを見た最後になりました。
そのあと100円ショップを徘徊し、またそこで耳あてを見つけ、 ウチの子と比べてみよう‥と思った時にはすでになかった;;
通ったルートをくまなく歩いて探しましたが見つからず、諦めきれなくて、 しばらくは新しいのを買いませんでした。

ネネのを借りたりしてしのぐこと3週間、やはり自分のがないと不便なので、 しょうがないから、くだんの100円ショップで新しいのを買うことにしました。
でも時はすでに2月。 冬も終わりに近づいたので、3週間前には山に積まれていたはずの耳あては、 なんと最後の一つになっていました。
しかもそれはきれいなピンク。ちょっとうさぎには可愛いすぎるかも‥。
それにちょっと接続部分にセメダインがはみ出た不良品でした。
でもしょうがない。最後の一個なんだもの。
スーパーで見たラメ入り紫のなら、3割引になってまだ売り場に積まれていましたが、 耳あての命は、なんといってもフィット感。 ピンクだろうが、セメダインがはみ出ていようが、頭にフィットする方がいい。
‥というわけで、そのピンクちゃんがいまではウチの子です。

かわいい耳あてといえば、あれも可愛かったなあ‥。
数年前に一目ぼれして買った耳あては、耳にあてる部分がキツネの顔になっていました。 つぶらな目がすごーく可愛い!
でも街でこれをしていると、やっぱり皆が振り返っていくんですよね。 しかもあんまり好意的なまなざしではないみたい? なんか「コエ〜」とか思われてるみたい?
なので、耳あてをして鏡の前に立ってみた。
‥う〜ん、ただでさえうさぎの顔はインパクトが強い。 その顔の両脇にキツネの顔が並ぶと、ほとんど阿修羅像状態かも〜?
しょうがないから、その耳あてはチャアにあげました。

チャアがしていても、やっぱり街の人は皆振り返って見ていきます。
でも女子高生とかが、「キャ〜、カワイイ! 見て見て、あの子!」とか言うの。
なんなんだ、この違いは〜っ!
でもちょっとウレシイ。うちの子×2が注目されてるんだもん、嬉しくないはずないよね。

‥けれど、その可愛いキツネ耳あても、いつの間にやらなくなってしまいました。 きっとチャアがどこかで落としてきてしまったのね。
またどこかで会えるといいんだけど。