夕方になりました。
光がふんだんにあるときに、きれいな写真が撮れるのは当たり前。
光が足りないとき、それをどう補うかで、カメラの真価は試されます。
デジカメくん、ここで本領発揮しなくてはね。
うさぎが買ったデジカメは、様々なモード設定ができるようになっていました。 絞り値やシャッタースピードを優先する一般的な4モード (「ポートレイト」、「風景」、「スポーツ」、「夜景ポートレイト」)、 それに「接写モード」のほかに、 「パーティーモード」、「海・雪風景モード」、「夕焼けモード」、「トワイライトモード」、 「ミュージアムモード」、「逆光モード」などといった、 一風変わったモードが10種類ありました。
たとえば「ミュージアムモード」は、暗くても決してフラッシュをたかず、 足りない光は露出時間を長くして補うというモード。 「逆光モード」は逆に、明るくても強制的にフラッシュをたくモードのようです。 けっこう便利そうでしょ?
たとえば下の2枚の写真は、左がオート、右がミュージアムモードで撮影したもの。 光をどう補うかによって、だいぶ雰囲気が変わっていますね。
ヴォルケイニアレストランの中華。
左はオート、右はミュージアムモードにて撮影。
次は逆光モードを見てみましょう。 左がオート、右は逆光モードで撮影しました。 逆光モードでは、人物にかかる影の影響が軽減されていますね。 なかなか宜しい^^。
アメリカンウォーターフロントにて。
左はオート、右は逆光モードにて撮影。
下の2枚の写真も同じ。左がオート、右が逆光モードで撮影したものです。
被写体は同じでも、全く別物に仕上がっていますね。
でもこれ、本当にフラッシュを焚いたか焚かなかったかだけの違いなんだろうか。
けっこう遠いものをズームで撮ったので、
そうきっちりと内蔵フラッシュが届いたとも思えないんですけど‥。
マーメイドラグーン。
左はオート、右は逆光モードにて撮影。
下は、左がオート、右がトワイライトモード。
‥うーむ、これはもはや、フラッシュがどうの、
絞りがどうの‥といった世界じゃないのでは‥^^;。
どう見ても、色調補正をかけているとしか思えない。
おそらく"フィルター"のような効果を、ソフト的に施しているのでしょう。
ちなみに、見たままの雰囲気を再現しているのは、オートで撮ったときのほうです。
アラビアンコースト遠景。
左はオート、右はトワイライトモードにて撮影。
こちらもトワイライトモード。左がオート、右がトワイライトモードです。 これも、画面と実際を見比べてみれば、確かにオートで撮った写真に近い色味でしたが、 印象的としては、ここまで黄色いイメージはありませんでした。 西日の影響をかくも見事に払拭してしまったこの技術にはちょっと感動〜!
ホテル・ミラコスタ。
左はオート、右はトワイライトモードにて撮影。
目に映ったものと、脳に焼きついた印象には、時として"ずれ"があります。 耳や鼻、肌から入ってきた別の感覚、或いは自分の中にある経験や観念が、 目から入ってきた視感覚に補正をかけてしまうのかもしれません。
だから、写真の仕上がりを見て、「なんか違う」と思うこともあるんですよね。 そういうとき、モードによって写真にも補正がかけられるのはいいな、と思いました。 しかも、撮ってすぐに、どう記録されたかが分かるから、 自分のイメージに近くなるまで、やり直せる。 それがデジカメのいいところですね。