さあ、夜です。お待ちかねの夜です。
「デジカメは夜景が得意」という印象はもともとありましたが、
実際に撮って、液晶でその仕上がりを見たときには狂喜しました。
きれい〜〜〜っ!
どうかすると、本物よりきれい!
もともと夜景写真って、実物とは別物の感があります。 「見たまま感じたままを写真に写し込む」というのとは別の世界、 ある種のファンタジーです。 だってそうでしょ、長い露出時間を、あたかも一瞬の出来事のように 一枚の写真に閉じ込めるんですもの。 渋滞した車のサーチライトは強い光の筋となり、 行き交う人は、体が透けてゴーストになる。 露出時間が長ければ長いほど、光は強く、鮮やかに、修正されます。 そう、"修正される"の。 夜景写真はそれ自体、「スローシャッター」という名の修正の賜物です。
ちなみに、通常のシャッタースピードで撮るとどういうことになるかっていうと。 下左のようになるわけです。 実際のイメージは、通常撮影と夜景モードの中間くらいでしょうか。 確かに美しい夜景ではありましたが、 夜景モードで撮った下右の写真ほど華やかだったかというと‥? う〜ん‥。
メディティレーニアンハーバーの夜景。
左はオート、右は夜景モードにて撮影。
さて、このデジカメには、「夜景モード」のほかに、 「打ち上げ花火モード」なんていうのまでありました。 では「打ち上げ花火モード」は「夜景モード」とどこが違うのかというと‥。
‥‥‥。
‥どこがどう違うんだろう?? 夜景モードよりも更にシャッタースピードが遅いような、そうでないような〜?? ともかく、スローシャッターにより花火の軌跡が描かれるので、 花火らしい花火写真に仕上がりました。
尤も、軌跡の残っている状態を"花火らしい"と思うのは、 わたしがこれまでにも花火の絵なり写真なりを見たことがあるからかも?? わたしが花火の絵を描いたら、きっとこの写真のように 光の軌跡を線で表現すると思いますが、 本物の花火は見たことがあっても、花火の絵や写真を見たことのない人が花火を描いたら、 光を点で表現するのかもしれない、と思ったりもして。
夜景に抜群の強さを発揮するデジカメを持ってディズニー・シーに行ったのは正解でした。 だって、ディズニー・シーの夜景には、そこでしか見られない色がいっぱい! 紫だの、ブルーグリーンだなんていう色は、普通の街の夜景では見られませんもの。
おとぎの国ディズニー・シーと、デジカメが生み出す鮮やかな夜景。 それはさながら、ファンタジーの二重奏でした。