長女の部屋。
我が家には、高校生と中学生の娘がいます。 二人の娘にはそれぞれ自分の部屋があります。 二人の部屋は、形も大きさも向きも、だいたい同じです。 机もマットレスもお揃いです。
でも、部屋に入ったときの印象はずいぶん違います。 まだ誰も住んでいなかったときはそっくりだった二つの部屋が、 住民を得たらすっかり違ってしまったのが可笑しくて、 わたしは二つの部屋をしょっちゅう見比べてしまいます。
みなさんもちょっと覗いてみませんか? まず今日は長女ネネの部屋から。
カチャ。ハイ、ネネのお部屋にようこそ!
ここがドアを入ったところです。
左手は本棚兼飾り棚です。
――えっ、どこかで見たことある気がするって?
‥そうかもね。これ、本当は食器棚です。
幅といい奥行きといい、まるで誂えたみたいに長女の部屋にぴったりだったから、
転居した際、食器棚を廃業し、本棚としてここでやってくことになったのです。
床の色、机のテイストと合っているので、長女も気に入っているようです。
それにしてもこの部屋、わりときれいに片付いているとは思いませんか? 写真を撮るために片付けたんじゃないんですよ。 この部屋はいつもこんな感じ。 もしかして、我が家でいつもいちばん片付いている部屋かもしれません。
実はネネはとっても几帳面。 乱雑にしておくのはいやみたいです。 小物の飾り方にもいろいろとこだわりがあるらしく、 ちょっとでも動かすと、「ママ、この辺触ったでしょ」ってすぐバレてしまいます。
今あるものを生かすのも彼女の特徴。 本以外のものを買うことは滅多にありませんが、 友達からの誕生プレゼントや海外で買ったおみやげを飾って、部屋をかわいく演出しています。
さて、こちらはクローゼットです。 ここもきちんとしているでしょう? そういう性分なんですねえ。一体誰に似たのかしら?ww
ネネの部屋のクローゼットはたいてい開けっ放しです。 なぜって、クローゼットの中に並べたトゥシューズを湿気らせないため。 湿気の多い時期は、クローゼットめがけて扇風機を回しっぱなしにすることも。 バレエって優雅なように見えますが、実はものすごくハードで、 レッスンを終えたあとのトゥシューズは汗でびっしょり。 だから家でよく乾かしておかないと、カビが生えてしまうんです。
ところで、一見どれも同じに見えるこのトゥシューズたち、
実は一つ一つ使う場面や用途が決まっているのだそうで、
並び順を変えたりしたら大変なことになるのでした。
「ママッ!! あたしのトウシューズ、並び順変えたでしょ!
今日レッスン行ったら両方とも右だったわ!」と叱られたことも。
‥あらま。ごめんちゃい!
初稿:2006年12月21日