この島にやってきた第一の目的――それはシュノーケリングに挑戦することであった。
シュノーケリング無料3点セットを島のカウンターで借り、
グリーン島行きの船の中のビデオでその装備方法も見た。
よーし、これでバッチリだ!!
‥と思いきや、
この挑戦はあっけなく挫折した。
まず、
鼻までを水中メガネにいれた状態でマウスピースから空気を取り入れて口でする呼吸が、
どうにも慣れなくて苦しかった。
それに足ヒレも重くて砂浜や海を歩くのが大変で、ぐったり疲れてしまった。
冷たい海の水の中を泳ぐ自信もなかった。
――要するに、もう、まったく話にならなかったのだ。
しばらく装備と格闘してはみたが、結局シュノーケリングは諦め、 浅瀬で魚を追いかけて満足することにした。
あー、もー、なさけなー‥。
シュノーケリング用のメガネを掛けて水中で見ると、浅瀬の魚もクッキリハッキリ見えた。 ああこれを掛けて大海原に泳ぎだせたら、グラスボートどころではない、 リアルな体験ができるだろうに‥。
わが家って、基本的にアクティブじゃあないのよね。
体力もないし。
しょうがないかー。