Canada  北米一のゲレンデ・ウィスラー

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【 霧のウィスラー1 】

モンゴリー・グリル

今朝はネネもチャアも10時起床。 スキーに出かける時間が、おととい、きのう、今日と、更に更に遅くなってゆく‥。

まあしかたがない。ともあれ子供たちに手早く朝食を食べさせ、スキーに出発だ。

行き先は今日もウィスラー。 しつこくもブラッコム行きを検討しては見たのだが、ロビーのデスクでお姉さんに尋ねたところ、
「おそらく今年はまだキッズパークはオープンしていないでしょう」とのこと。ならば仕方がない、
「今回はウィスラー山に絞り込み、そこで徹底的に滑り込んだ(?)」という思い出を持って日本に帰ろう。

とはいうものの、スキー3日目の今日は、スキー靴のあたるスネの前の部分が痛くて痛くてたまらない。 スキー靴を履いただけで、悲鳴を上げそう。一歩一歩が針のムシロの人魚姫状態だ。
それでも必死にゲレンデまでたどり着き、ゴンドラに乗車。 今日はチューイングガムを噛みながら来たので、ゴンドラ酔いがちょっとマシだった。

「今日もまずはトレーニングパーク」というきりんのお達しで、オリンピックステーションで下車。 今日は障害物コースより、プラター脇の斜面で滑り込んだ。――と言っても、「滑り込んだ」のは子供たちだけ。 うさぎは何本か滑ってすぐギブアップした。

「ストックを使わずに、板をまっすぐにして、垂直に滑ってきてごらん」

というきりんの指導は、うさぎにはちょっとハードルが高すぎた。 そんなに急な斜面ではないが、ストックも持たず、ボーゲンでもなく、斜面を真っ直ぐに滑ってきたら、 一体最後はどうやって止まればいいの? プラターの脇でビデオを構えているきりんに突っ込んでしまいそうで怖い。

子供たちの方はきりんの助言を忠実に守り、斜面を何度も何度も滑り降りた。 きのう障害物コースで真面目に練習したチャアのテクニックなどは大したもので、体重が軽いことも手伝って、 見事なコントロールである。斜面を滑り降りると、そのままプラターの乗り口までついーっと滑り込んでくる。 うー、やっぱり人間、努力が大事‥。

結局、うさぎが最初に挫折して、その後にネネが続き、チャアが最後まで残る ――という図式が今日も繰り返された。そしてチャアは、あまつさえ

「山頂まで行って滑ってくる自信がついた」

というセリフを吐いたのである!

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