Spain  スペイン周遊

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【 アランフェス 】

アランフェス宮殿

羽田からドーハ経由でマドリードへ飛び、空港から近郊線に乗り、 アトーチャ駅で一度乗り換えただけで、さしたる苦労もなくアランフェスへ。

アランフェスは、マドリッドから近郊線で45分ほど行ったところにある郊外の町です。 かつての王宮「アランフェス宮殿」と「王子の庭園」と呼ばれる広大な公園があることから、 一応ガイドブックにも多少の記述がある観光地ですが、土産物屋はとんと見かけず、 観光客らしき人もろくに見かけませんでした。 ただ壮大な宮殿と美しい庭園があるだけで、マドリッドのベッドタウンという風情の町でした。

首都マドリッドを素通りし、わざわざ滞在をアランフェスに変更して3泊したのにはわけがありました。 一つは、ロドリーゴの「アランフエス協奏曲」がきりんの若い頃からのお気に入りだったこと。 もう一つは、風車の名所「カンポ・デ・クリプターナ」まで中距離列車で一本だったことです。 元々大都市よりも田舎町のほうが好き、という好みもありました。

実際、この町は我らに合っていたように思います。 特に、思いのほかホテルが良かった。 王宮の目の前という贅沢な立地で、朝食ブッフェが素晴らしかった。 なのにお値段はお手ごろ。 スペインで最大、欧州でも第三位の大NHホテルチェーンのホテル。 首都マドリードだったら、この価格でこのランクのホテルに泊まるのは無理だったでありましょう。

王宮と庭園を含む風景は「アランフエスの文化的景観」としてユネスコの世界遺産に登録されています。 確かに、王子の庭園内にある「農夫の家」という名の豪華絢爛な離宮(名前とのギャップありすぎ!)など、素晴らしかったです。

でもこの町に滞在して一番良かったのは、iPhoneで「アランフェス協奏曲」を聞きながら、 夫婦で同じ道を何度も歩いたことだと思っています。

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